国際女性デーに行われた「ウィメンズマーチ東京」で行進する参加者ら=8日午後、東京都渋谷区 国際女性デーの8日、女性への性暴力や差別に反対するデモ行進「ウィメンズマーチ東京」が東京都渋谷区で行われた。参加者は「NO性暴力」などと書かれた紙を掲げてJR渋谷駅周辺を練り歩いた。全国各地では選択的夫婦別姓を求めるデモも行われた。
実行委員会によると、約800人が参加。大学院生の吉元咲さん(24)=東京都=は「MY BODY NOT YOURS(私の体はあなたのものではない)」と書かれた紙を手にして行進した。「日本の国会は男性が過半数で、女性に関することもその中で決められるのはおかしい」と力を込めた。
行進には選択的夫婦別姓を求める湯浅紀佳弁護士(第二東京弁護士会副会長)も加わり、「日本では旧姓で仕事をしているが、海外での仕事の時には戸籍上の姓を使わなければならず、困っている。なんとか今国会で変えてほしい」と訴えた。
仙台市中心部の大通りでは、国際女性デーを象徴する黄色いミモザの胸飾りを着けた人々が「選択的夫婦別姓の実現を!」などと書かれた横断幕を掲げた。黄色いスカーフを巻いて参加した仙台市青葉区の無職樋川つや子さん(74)は「横断幕を見てくれた人たち一人ひとりが選択的夫婦別姓について考えるきっかけになれば」と話した。

国際女性デーに行われた「ウィメンズマーチ東京」で行進する参加者ら=8日午後、東京都渋谷区

国際女性デーに行われた「ウィメンズマーチ東京」で、選択的夫婦別姓を求める紙を掲げる参加者ら=8日午後、東京都渋谷区