「今でも後悔してます」　20代男性の“とんでもないゴミ屋敷”　押し入れから出てきた”まさかの物”に「胸がきゅっとなった」

　あることをきっかけに“ゴミ屋敷”と化してしまった家が、プロの手で劇的に変化していく様子がYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で87万回以上再生されています。

【画像】まさかの物

　動画を投稿したのは、関東や東海、関西などでゴミ屋敷の片付けを手掛ける「ゴミ屋敷専門パートナーズ」の公式YouTubeチャンネル。今回の依頼者さんは20代男性です。

　2DKの家で、もともとは両親と3人で暮らしていたという男性。しかし、両親の離婚を機に父との2人暮らしが始まると、物が少しずつたまっていったといいます。現在は父と一緒に別の場所で暮らしていますが、整理ができずに“空家賃”を払ったままでいるとのこと。

　そんなとき、同チャンネルの動画を見て、自分の家よりも大変な現場が片付いていく様子を見たといい、「ここなら安心してお願いできそう」と依頼したそうです。

　代表の石田毅さんは、まず現場確認からスタート。玄関ドアを開けると、布団やゴミなど大量の物が石田さんの頭ぐらいの位置まで積まれていました。そして奥の方は、天井に届くほど物が高く積み上がった状態です。石田さんはゴミの山をよじ登り、さらに奥へと進んでいきます。

　すると、ペットボトルが山積みになっていたり、壁に穴が開いていたりするのを発見。食べかすや飲み物などのゴミもそのままにされています。物があふれかえっているせいで、台所や浴室が“封鎖”されており、依頼者さんがどうやって暮らしていたのか心配になってしまうほどです。

　また、電球にはクモの巣が張っており、部屋中をツンとした臭いが充満。数々のゴミ屋敷を清掃してきた石田さんですが、「今回かなりレベル高いですね。（レベル）MAXになります」と話しました。

　荷物の仕分けと、回収作業を開始。水分の多い物がたくさんあるので、濡れないようにゴミ袋を靴に巻いて作業します。ライターや電球などの危険物もあり、石田さんを含む多くのスタッフたちは情報を共有しながら連携。スピードも意識して素早く作業していくと、冷蔵庫やダイニングテーブルが見え始め、物で埋まっていた部屋の通り道が徐々に開通していきます。

　荷物の山を崩しては仕分けするのを繰り返し、作業は3日目に突入。開かずの間となっていた押し入れを開けることができました。他の場所に比べて荷物が少ないですが、中にあったダンボールを開けてみると……。

　なんと「クラッシュ・バンディクー」シリーズの「ブッとび！世界一周」と「さくれつ！魔神パワー」という2000年前後のゲームソフトを発見。なじみのあるゲームを見つけ、スタッフたちは思わずテンションが上がります。

　その後も仕分けと回収を続け、ついに依頼者さんが到着するまでに作業が完了。山積みだった大量の物がなくなって足の踏み場ができ、埋もれていた部屋の間取りが分かるようになりました。片付いた部屋を見た依頼者さんは「こんな変わるんだなって。すごく感動しましたね。本当に何年もゴミに囲まれて生活していたので、本当に感謝です」と喜びのコメントを残しています。

　依頼者さんによると、荷物があふれてしまったきっかけは、小学生のころに風邪をひいて体を動かせずにいたとき、父から「そこら辺にティッシュ捨てておいていいよ」と言われ、適当に捨て始めたのが始まりだったとのこと。ささいなことからここまで物がたまってしまい、「今でも結構、後悔してますね」と明かしました。その後悔を胸に、今では定期的にゴミを捨てるようにしているそうです。

　とんでもないゴミ屋敷がきれいに片付き、コメント欄では「きれいにしてもらえて本当によかった」「しっかりケジメをつけた依頼者の方は偉い」「依頼者も嬉しいだろうし、何より家自身が何年もなかった新鮮な光や風を入れてもらえて嬉しいだろうな」「見覚えのあるゲームやキャラクターグッズが出てきて、そのときのふつうの生活が想像できてしまって、胸がきゅっとなりました」「家を綺麗に保つのはとても大切だと再認識しました」といった声が上がっています。

　YouTubeチャンネル「ゴミ屋敷専門パートナーズ」では、依頼者さんの気持ちに寄り添いながら、自宅を生まれ変わらせる様子を発信中。家がきれいになっていく様子が気持ちいいだけでなく、石田さんとスタッフたちの明るい人柄にほっこりさせられます。

動画提供：YouTubeチャンネル「ゴミ屋敷専門パートナーズ」