「日本一短い避難訓練」「空飛ぶ火の見やぐら作戦」…各地域でおこなわれている“防災対策”を紹介

0

2025年03月09日 11:20  TOKYO FM +

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

TOKYO FM +

「日本一短い避難訓練」「空飛ぶ火の見やぐら作戦」…各地域でおこなわれている“防災対策”を紹介
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。2月15日(土)の放送では、防災システム研究所所長の山村武彦(やまむら・たけひこ)さんに「最近の自治体防災対策の取り組み」について伺いました。


※写真はイメージです



はじめに、最近の防災対策について伺うと、山村さんは一番大きなトピックとして、熊本地震や能登半島地震発生による“耐震基準”のデータについて、「2000年5月31日以前に建てられた建物は耐震性が低いことが分かりました」と言及。このデータから、今後は1981年未満の建物だけでなく、1981年6月〜2000年5月の建物も自治体が補助金や助成する取り組みが広がっていくのではないかと話します。

しかし、そうはいっても対象の建物自体の耐震性がすぐに変わるわけではなく、密集地域や木造住宅も(耐震リフォームなどで)すぐ解消するわけでもありません。そこで山村さんは、防災対策の取り組みとして2つの地域がおこなっている事例を紹介します。

まずは、高知県黒潮町の「日本一短い避難訓練」です。これは居間や寝室から玄関先まで避難する屋内訓練で、古い木造家屋の場合、地震が発生して机の下に逃げたとしても、家が潰れてしまえば命の危険があります。

そのためにも、なるべく早く玄関先まで避難するための訓練です。また、転んだりしないためのバリアフリーを準備することで、命を守る行動にもつながります。

続いて、神奈川県相模原市光が丘地区の取り組みです。ここは密集地が広がる地域のため火災が発生する可能性があると言われています。そこでおこなわれているのが「空飛ぶ火の見やぐら作戦」です。

この防災対策について、山村さんは「町内会が主体になってドローンを飛ばし、その地域の安全確認、出火確認を早い段階でおこなおうと。こういう取り組みも、火災が懸念されている地域では参考になるのかなと思います」と解説。現在は、ドローンのパイロットを10人養成して日々訓練をおこなっているそうです。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

動画・画像が表示されない場合はこちら

    前日のランキングへ

    ニュース設定