

お父さんは物腰柔らかな印象でしたが、お母さんは……。リョウイチに聞いていた以上に強烈な人でした。こちらの話をさえぎって自分だけしゃべりつづけ、「いつでも自分が中心じゃないとイヤな人なんだろうなぁ」といった印象を受けます。



お母さんはどうやら自分でリョウイチの結婚相手を決めるつもりだったようで……。「急に女性を連れてくるなんて、ましてや結婚なんて」と、私の存在をたいそう残念がっている様子。その後も耳を疑うような言葉が次々に出てきました。

これから嫁になろうという私を目の前にして、繰り返される失言……。「お隣さんの親戚のお嬢さんはすごくいい子だったのに」「せっかくオーナーと親族になれるご縁がありそうだったのに」なんて、失礼にも程があります。お母さんはあえて私を試しているのでしょうか。常識では考えられない発言に対して、そんなふうに勘ぐってしまいます。
ただリョウイチが言っていた「なにもかも母親に決められてきた」という言葉には、妙に納得した自分もいました。はじめてお会いして数時間。私はもうすでにお母さんに対して不快感を抱きつつあります。
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原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・りますけ 編集・井伊テレ子