つなぎ予算案を公表＝政府機関閉鎖、回避へ正念場―米共和党下院

　【ワシントン時事】米与党共和党は８日、２０２５会計年度（２４年１０月～２５年９月）末までの財政資金を手当てする「つなぎ予算案」を公表した。現行のつなぎ予算の失効が１４日に迫る中、政府機関の一部閉鎖を回避するには、期限までに上下両院で可決し、トランプ大統領の署名により成立させる必要がある。

　ただ、共和党は下院で僅差の過半数を占めるにすぎない。また、上院では議事妨害を回避するため、野党民主党の一部の賛成を得る必要がある。民主党はトランプ政権の強引な政府職員削減などに反発を強めており、期限までに議会通過できるか予断を許さない情勢だ。

　トランプ氏は８日、ＳＮＳで「すべての共和党議員は来週、予算案に賛成票を投じるべきだ（お願いだ！）」と投稿した。予算切れで政府閉鎖を余儀なくされれば、発足したばかりのトランプ政権にとって大きな打撃となる。　