糖尿病治療薬でダイエットをして体調不良の過去も…78kgから44kgまで約30kgのダイエットに成功した女性「今の過度なルッキズム社会が改善されてほしい」

　Max体重78kgから現在の44kgまで、約30kgものダイエットに成功したというyunさん。「完全無整形垢抜け」というコメントとともに、TikTokに投稿された彼女のビフォーアフター動画は25万回再生され、「垢抜けしたすべてを教えてほしい！」「努力ってすごいな」「モチベになりました」と多くのコメントが寄せられた。ダイエットを決意したきっかけや成功後の心境の変化について、投稿者のyunさんに話を聞いた。

【写真】「整形？」と疑われるほどの垢抜け！　約30kgのダイエットに成功したyunさんの別人級のビフォーアフター

■学生時代の心無い言葉すべてがダイエットの原動力に、成功後は周囲の変化も

――MAX体重から約30kg痩せたとのことですが、ダイエットを決意したきっかけについて、教えてください。

【yunさん】中学３年生になる辺りで美意識が芽生えて、自分が太っていることをしっかりと認識できるようになり、今まで言われていたことも含めて痩せたいなと思い始めました。

――太っていた時期や学生時代に、周囲からの言葉や態度で傷ついた経験やコンプレックスの要因となった出来事があったのでしょうか？

【yunさん】仲良くもない異性に露骨に嘲笑の意を込めて体重を聞かれたことがありました。また、突如知らない人もいるLINEグループに招待され、顔写真を貼られて複数人から攻撃されたり、中学生だった当時に流行っていた質問箱で「デブス」と送られてきたことは未だに覚えています。そのほかの心無い言葉がコンプレックスの要因になり、未だに引きずってもいますが、逆にそれら全てが原動力にもなっているので少しばかり感謝もしています。

――減量後の周囲の反応は？

【yunさん】新しい環境で友達を作ることが前よりも簡単になりました。また、異性からのご飯やお出かけなどの誘いが増えて、前より人から好意を持たれているなと感じる機会が増えました。

■短期間で痩せる方法がストレスに、焦らずに1ヵ月あたり2〜4kgの減量を心がけ

――食事や運動はどのようにしていましたか？

【yunさん】1日の摂取カロリーを記録し、継続力がないので自分が負担と感じない程度の筋トレを習慣化していました。また、毎日スタイルの良い人の写真や動画を見ることも意識していました。

――モチベーションはどのように維持されていましたか？

【yunさん】2~3ヵ月で一気に痩せようと最初は思ってしまったのですが、その思考がかえってストレスになってしまい挫折してしまうなと気づいたので、焦らずに1ヵ月あたり2~4kgの減量を心がけていました。痩せた後に体重が戻ったりすることもありましたが、理想体重に達したあともダイエットしているときと同じ感じで維持する期間を設けることによって改善されました。痩せたあとの自分を想像することやスタイルの良い韓国アイドルの動画を見る、痩せたときだけ体重を記録することでメンタルやモチベーションを保っていました。

――ダイエット以外でどのような部分を重点的に取り組むことで、より垢抜けにつながると感じましたか？

【yunさん】髪の綺麗さも垢抜けに繋がるのでヘアケアを頑張りました。顔の筋肉、特に口周りを意識すると顔に少し華やかな印象を与えることができると気づきました。また、TikTokなどでパーソナルカラーやメイク関連の動画をみて研究することが更なる垢抜けに繋がったと思います。

■理想を追い求めたらキリがない容姿「今の過度なルッキズム社会が改善されてほしい」

――ダイエットが成功し、垢抜けたことで、見た目への考え方やコンプレックスに対する向き合い方はどう変化しましたか？

【yunさん】一時期ご飯を食べるにも顔が見られたくなくてマスクを外せない時期もあったり、必要以上に自分自身を卑下したりしてしまうことがありました。今はコンプレックスが全て無くなった訳ではないのですが、容姿がある程度良くなったおかげで自己肯定感が上がり、前よりは自信が持てるようになりました。まだまだ足りないなと感じる部分は沢山ありますが、昔みたいに容姿が良くないから何も上手くいかないと思うのではなく、それらも少しずつ良くしていこうと前向きな気持ちで頑張ろうと思えるようになったと感じます。

――SNSが普及し、他人と比較することが増え、他人からの見え方を気にする場面が多い世の中ですが、見た目のコンプレックスに悩む方へ、どんな言葉をかけていきたいですか。

【yunさん】容姿に悩んでいると、人と比べるなとよく言われますが、心ではわかっていてもどうしても人と比べてしまいます。ですが、インターネットではなく現実世界に目を向けたときに、ネット上よりは優しい人たちでいっぱいだと気づいたので、現実世界に目を向けるといくらかコンプレックスは和らぐ気がします。

――インターネットの世界にのめり込むのではなく、現実世界に目を向けようと意識するるのは大切なことですね。

【yunさん】容姿を磨いたり、体型や顔などの造形が綺麗になることによって自信はつきますが、自分を追い込みすぎて上手くご飯を食べられなくなった時期もあり、健康を害することをしていたので完璧に理想を追い求めるのではなく、ある程度で妥協するのも大事かなと思います。また、人は容姿だけではなく、普段の身振りや手振り、言葉遣いでも相手に与える印象は違うので外見も含めて中身も磨くことも大事な気がします。理想は、容姿において追い求めたらきりがないなと感じたので、私自身も含め、容姿に悩んでいる人たち全員が自分自身の幸せを手に入れられる事を祈っています。

――最後に今後の目標や展望を教えてください。

【yunさん】実際痩せてみて挫折や苦しみはありましたが、本当に痩せてよかったと思っているので、私がダイエットしているときにモチベにしていたスタイルのいい女性の様に、自分自身もいつか誰かのモチベになれるような発信がいつか出来たらなと思っています。また、最近はマンジャロのように糖尿病の方が使うお薬をダイエット用に使うことが普及していますが、私も過去にリベルサスを使い拒食気味になったことがあり、それ以来本当に体力などが衰えたと感じたので、今の過度なルッキズム社会が改善されて、自分も含め色んな人が健康的な食事や運動で心も体も元気になれる手助けを自分なりにできたらいいなと考えています。