メキシコのシェインバウム大統領=6日、メキシコ市(AFP時事) 【サンパウロ時事】メキシコのシェインバウム大統領は9日、首都メキシコ市で開いた集会で、トランプ米政権との交渉でメキシコ製品に対する関税賦課が一時猶予されたのを受けて「対話が勝った」と述べ、国民と喜びを分かち合った。
集会は当初、米国の関税への対抗措置を公表する場と位置付けられていた。シェインバウム氏は会場の広場を埋め尽くした市民を前に演説し、「米国政府との関係で対話と敬意が勝り、関税が解除された」と成果を強調。「われわれは(米国と)対等の立場だ。優れた国でも、劣る国でもない」とも語り、不屈の姿勢をアピールした。
米国は4日、メキシコからの輸入品を対象に25%の関税を発動した。6日にはシェインバウム、トランプ両大統領が電話協議を行い、メキシコ製品の多くの品目を対象に約1カ月間、米国が関税を猶予することで合意した。