1万円札(AFP時事) 10日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債(第377回債)の流通利回りが、一時1.575%に上昇(債券価格は下落)した。2008年10月以来、16年5カ月ぶりの高水準。
前週末の米債券市場で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が早期の利下げに慎重な姿勢を示したことから長期金利が上昇。週明けの国内長期金利も水準を切り上げた。また、財務省が実施した5年物国債の入札結果が不調となると、債券は幅広い年限で売りが強まった。
市場からは「長期金利は年度内に1.7%を付ける可能性がある」(国内証券)との声が出ていた。