重賞初制覇を目指すマテンロウバローズ(今年2月撮影、ユーザー提供:たろさん) ロジャーバローズ産駒のマテンロウバローズ(牡3、栗東・昆貢厩舎)が、スプリングステークス(3歳牡牝・GII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
マテンロウバローズは父ロジャーバローズ、母パルテノン、母の父キングカメハメハの血統。父は19年の日本ダービー馬。種牡馬としても期待を集めていたが、昨年6月に8歳で急逝している。一方の母はJRAで未勝利だが、半兄のマテンロウオリオンは22年のシンザン記念の勝ち馬。そして祖母のレディパステルは01年のオークスなど重賞3勝を挙げた名牝。近親のアルサトワは22年の大阪城SとポートアイランドSを制している。
ここまで2戦2勝。今年2月に東京でデビュー勝ちを決めた。その後は中1週でこぶし賞に参戦。道中は後方だったが、直線でグイグイ伸びて、計ったように差し切り。父の産駒では初となるデビュー2連勝を決めた。昆貢厩舎と横山典弘騎手の黄金タッグでもあり、先々まで楽しめる器だろう。
ロジャーバローズ産駒はこれまでJRA重賞に延べ12頭が出走。昨年のファルコンSのオーキッドロマンスの2着が最高着順で、惜しくも勝利に手が届いていない。父が6年前に7着に敗れた一戦、マテンロウバローズが天国に吉報を届けることを期待したい。