Ringが新型ドアベル/屋外カメラを披露 日本の玄関ドアやベランダを想定して取り付け方を改良

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2025年03月10日 19:41  ITmedia PC USER

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2月20日に発表された新製品群

 既報の通り、アマゾンジャパンは2月20日、Ringブランドのドアベル(ドアホン)と屋外用セキュリティカメラの新モデルを発表した。新型ドアベル「Ring Battery Doorbell」は既に販売が始まっており、Amazon.co.jpにおける価格は1万4980円だ。一方、新型屋外カメラ「Ring Outdoor Cam Plus」については当初予定から遅れて4月15日に発売される見通しで、Amazon.co.jpでの予価は1万2980円となっている。


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 新製品の発売に合わせて、同社は3月10日に説明会を開催した。説明会では米Amazon.comのマーク・フレッチャー氏(Ring/Blinkブランド アジア太平洋地域担当マネージングディレクター)とアマゾンジャパンの瀬口雄介氏(Amazonデバイス事業本部 Ring事業部 シニアプロダクトマネジャー)が登壇し、日本におけるRingブランドの取り組みについて報道関係者に説明した。


●ユーザーのニーズに応じて進化するRing


 Ringは2012年に米国で生まれた企業だ。Wi-Fi(無線LAN)で接続するスマートドアベル(呼び鈴/ドアホン)を皮切りに、屋外/屋内用カメラなどさまざまな見守りデバイス/サービスを展開してきた。


 同社は2018年に米Amazon.comに買収され、現在は同社の傘下にある。日本では、Amazon.comの日本法人であるアマゾンジャパンを通して2022年からデバイス/サービスを提供している。


 Ringは「ユーザーの声に求めて、自らのミッション(使命)を見つめ直す」ことを随時行っているという。見守りデバイス/サービスの拡充は、そのポリシーの表れでもある


●Ringデバイスは日本の住宅に「合わない」部分がある


 先述の通り、Ringブランドの見守りデバイス/サービスが日本に上陸したのは2022年だ。


 日本ではいわゆる「体感治安」が悪化しているという人が増加傾向にある。そのこともあってか、Ringの見守りデバイスは販売面で好調なようで、ラインアップも拡充してきた。


 しかし、Ringは米国発祥の企業であり、販売面での“主戦場”も欧米地域だ。そのこともあり、デバイスの仕様は欧米の住環境に最適化されている面もある。


 欧米の住環境への最適化が色濃く出ているのが、デバイスに付属する取り付けマウント/アダプターの仕様だ。その一部は木ネジを使って固定するようになっており、賃貸住宅の割合が高いとされる日本では導入自体にハードルがある。


 「持ち家なら問題ないのでは?」と思う人もいるかもしれない。確かに、欧米では「持ち家ににDIYで何かを取り付ける」ということが一般的で、Ringデバイスのマウント/アダプターは「DIYでの取り付けやすさ」を重視して設計されている。しかし、日本では持ち家であったとしても「自分で取り付ける」という行為自体もハードルに感じる人が多いようで、Ringデバイスの取り付けを外部業者に頼むユーザーが多かったそうだ。


 このような市場環境もあり、今回の新製品の1つであるBattery Doorbellの先代製品は世界で“ベストセラー”となったにも関わらず、日本投入が見送られた。


●日本に合わせて取り付け方を改善


 ドアベルをもっと簡単に取り付けられないか――検討を進める中で、Ringは日本の住宅で使われている玄関ドアの多くが「化粧鋼板」を使っていることと、玄関ドアへの「ドアクローザー」の装着率が高い点に着目した。


 その結果、RingはBattery Doorbellについて、日本向けモデルのみ磁力接着対応の取り付け台を付属することにした。その名の通り、ネジ止めではなくドアに磁力で“貼り付ける”ことが可能な取り付け台なのだが、化粧鋼板とドアクローザーのおかげで「(取り付け後に)意外とブレない」という。


 「盗まれたらどうするの?」という心配については、ドアベルに変な力が加わった際にクラウド録画を開始するように設定することで対策できる他、Ringアカウントとのひも付けを解除していないドアベルを第三者がペアリングしようとすると元の持ち主に警告が行くので、誰かが不正に持ち去っても(盗んでも)利用できないようにできる。


 加えて、Battery Doorbellには「盗難補償」も付いており、ドアベルが持ち去られた場合に本体を無償提供してもらえるようになっている(警察から盗難届の受理に関する書類を用意してもらった上で、提出が必要)。


 もう一方の新製品であるRing Outdoor Cam Plusについても、日本市場を意識した改良が施されている。


 本製品には別売オプションとして「ポールマウント」が用意されている。ポールマウントはその名の通り、外にあるポール(柱)にくくりつけるタイプのマウントで、賃貸住宅が多い日本では人気のオプションだという。


 先代のポールマウントはクランプ式で、設置場所の側面に空間がないと取り付けられないという問題があった。そこで、本製品と同時発売される新型ポールマウントは金属製バンドを使ってポールに固定する設計に改めた。このことで、ポールの左右に空間的余裕がない環境でも取り付けられるようになった上、より太いポールにも対応できるようになった。



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