ごま油でカルテル、2社に排除命令へ=かどや製油には課徴金も―公取委
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2025年03月11日 02:31 時事通信社

ごま油のメーカー向け販売価格を巡り、カルテルを結んだとして、公正取引委員会が独禁法違反(不当な取引制限)で、最大手で東証スタンダード上場の「かどや製油」(東京都品川区)と、「竹本油脂」(愛知県蒲郡市)に再発防止を求める排除措置命令を出す方針を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。かどや製油には課徴金約2000万円の納付も命じる。
竹本油脂は課徴金減免制度の適用により、課徴金は免れたとみられる。公取委は両社に処分案を既に通知しており、意見を聴取した上で最終的に判断する。
関係者によると、両社は2023年7月以降、エスビー食品(東京都中央区)と丸美屋食品工業(杉並区)に対するごま油の販売価格を引き上げていた。営業担当者が同1月以降に情報交換し、同6月までに価格を上げることで合意していた。
フンドーキン醤油(大分県臼杵市)向けのごま油と食品用ごまでも価格を引き上げていた。
ごま油は、原料となるごまのほとんどが輸入で、円安などの影響から生産コストが上昇。利益確保のためにカルテルを結んだとみられる。
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