米国の音響機器メーカー、Shokzから初のイヤーカフ型イヤフォン「OpenDots ONE」がクラウドファンディングで登場します。骨伝導技術でオープンイヤー型イヤフォン市場のパイオニアとなった同社ですが、今回は骨伝導ではありません。先行して製品を試すことができたので、レビューをお送りします。
●小型設計と快適な装着感
OpenDots ONEの最大の特徴はその小ささです。重量はわずか6.5g。イヤーカフ型としても非常にコンパクトな設計になっています。充電ケースを含めた総重量もわずか52gです。
その小ささと軽さのおかげで、耳に自然に馴染みます。カラーバリエーションは黒とグレーがあり、特にグレーは、その色合いでより肌になじむ感じです。マットな質感の黒も魅力的ですが、汚れの付着がグレーと比較すると若干目立つかなという感じはあるので、その辺が気になる方はグレーの方がおすすめです。
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OpenDots ONEは、Shokzとしては初めて「Dolby Audio」に対応しました。開放型イヤフォンはその特性上、低域が不足しがちで、音楽ソースによっては相性が悪い場合もありますが、Dolby Audioによって全般的に音場感が増し、音に厚みが出てきます。じゅうぶんに音を楽しめます。
また、逆位相の音波を利用して耳の周囲の音場を調整するという「DirectPitch」テクノロジーを採用したことで、オープンイヤー型でありながら音漏れをあまり気にせず音楽を楽しめるのも特長です。これは音楽だけではなく、電話の通話でも効果的です。
●直感的な操作性と左右区別なしの利便性
多くのワイヤレスイヤフォンで装備されている、イヤフォン本体をタップなどで操作する機能。実際には操作性に難があることも多いですが、OpenDots ONEは優れた操作性を持っています。
イヤフォン本体のどこでもいいので軽く2回タップすると再生/一時停止が可能で、かなり雑にトントンとタップしても反応するのはすばらしいです(動作内容はアプリで変更可能)。
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そして他ではあまりないのが、イヤフォンを「つまむ」という操作。これがなかなかよくできていて、左イヤフォンをつまんで長押しすると音量が下がり、右イヤフォンをつまんで長押しすると音量が上がります。この直感的な操作方法は日常使いで非常に便利です(これも動作内容はアプリで変更可能)。
イヤフォン本体には左右の区別がありません。イヤフォンがどちらの耳に装着されているかを自動で検出し、適切に音声チャンネルを調整します。
使用後も充電ケースのどちらのポートに入れても問題なく、左右の区別を気にする煩わしさから解放されます。装着するときに左右を気にしなくていいというのは使ってみるとかなりのストレス軽減になります。
●実用的な機能の数々
OpenDots ONEには以下のような実用的な機能が搭載されています。
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・イヤフォン探索機能(※装着中に使用すると大音量で鳴るので注意)
・アプリからマルチポイント接続設定
・合計最大40時間のバッテリー駆動(イヤフォン本体10時間+充電ケース30時間)
・10分の急速充電で2時間の音楽再生
・ワイヤレス充電対応
専用アプリは以下の機能を提供しています。
・Dolby Audio設定:サウンドのカスタマイズ
・イコライザーモード:4つのプリセットEQとカスタムモードで好みに合わせた音質調整
・マルチポイント接続:複数デバイスとの接続管理
・ファームウェア・アップデート:最新機能の追加と品質向上
・プロンプト設定:通知音や音声案内のカスタマイズ
・タッチ操作のカスタマイズ:操作方法の変更が可能
・イヤフォンを探す:紛失時の発見をサポート
・自動装着検出:イヤフォンの装着・取り外しを検知して再生/停止を自動制御
OpenDots ONEはIP54の防水・防塵性能を備えています。日常のトレーニングから激しいワークアウトまで、汗を気にせず使用できる安心感があります。ただし、充電ケースには防水性能がないため、その点は注意が必要です。
充電ケースはワイヤレス充電に対応しており、対応する充電パッドの中央に置くだけで簡単に充電できます。もちろん、付属のUSBケーブルでの充電も可能です。一度のフル充電でイヤフォン本体は約10時間、充電ケースを合わせると合計約40時間の使用が可能です。
●Shokzの中でのOpenDots ONEの位置づけ
Shokz(旧AfterShokz)は2011年に設立され、オープンイヤーオーディオ技術に焦点を当てた企業です。これまでに「OpenComm」(20年)、「OpenRun Pro」(22年)、「OpenFit」(23年)とヒット製品を生み出し、クラウドファンディングでも大きな成功を収めてきました。
ビジネス向けのヘッドセットなども展開していますが、今回のOpenDots ONEはShokzの中でももっとも小さく、骨伝導ではなく耳に音を直接届ける仕様。もっとも身近でShokzの製品群の広がりを体現する製品といえるでしょう。
OpenDots ONEは、非常にバランスの取れたイヤフォンに仕上がっていました。小型で装着感に優れ、直感的な操作性、マルチポイント接続など、イヤーカフ型イヤフォンに求められる要素を高次元で満たしています。シリコン素材の質感も良く、全体的な仕上げに高級感もあります。
Shokzの新しい挑戦であるOpenDots ONEは、イヤーカフ型イヤフォン市場に新たな選択肢を提供する製品といえます。日常使いからビジネスシーン、スポーツまで幅広く活躍する、オールラウンドな性能を備えたイヤフォンです。
3月18日からクラウドファンディングが開始される予定で、数量限定の割引セットも用意されるとのこと。興味を持たれた方はクラウドファンディングページをチェックしてみてください。
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