住人の60代男性が死亡しているのが見つかったアパート=11日午前、東京都足立区 11日午前7時ごろ、東京都足立区西新井本町のアパート一室で、「人が死んでいる」と通報があった。警視庁西新井署によると、住人で職業不詳の三上哲司さん(67)が倒れていた。顔や体に複数のあざがあり、その場で死亡が確認された。
同署は三上さんのおいで、現場にいた職業不詳の平沼正徳容疑者(50)=同区西新井本町=を傷害致死容疑で逮捕した。「顔や頭を7〜8発殴り、体も殴って蹴った」と容疑を認めている。
同署によると、平沼容疑者は10日午後11時ごろ、三上さん宅で暴行を加えたという。いったん帰宅後、11日朝に様子を見に再び部屋を訪れ、倒れている三上さんを見つけて119番した。
同容疑者は「以前からギャンブルと酒を注意していたが、直っていなかったので口論になった」と話しているという。
現場は東武スカイツリーライン西新井駅から西に約800メートルの住宅街。近くに西新井大師がある。
近隣住民の男性(80)によると、三上さんは1年ほど前にタクシー運転手の仕事をやめたと話していた。10日昼ごろにアパート前で会った際は普段と変わらない様子だったといい、男性は「『コンビニに行く。必要なものはないか』と聞かれ、新聞を買ってきてもらった。何があったのか」と心配そうにしていた。