「フェーズフリー」の防災グッズで、普段使いしながらいざという時に備えよう! 簡単に始められる方法も紹介【2025年3月版】

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2025年03月12日 11:50  Fav-Log by ITmedia

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PIXTA(画像はイメージです)

 災害はいつ・どこで起こるか分からないからこそ、防災グッズは準備しておきたいもの。しかし、常に非常時を意識して備えておくのは大変だと思います。

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 そんな問題を解消するのが、近年広まりつつある「フェーズフリー」という防災コンセプトです。

 日常と非常時を分けずに考え、どちらでも使えるものを取り入れることで、いざという時に困らないようにする考え方です。ここでは、「フェーズフリー」の防災グッズや使い方などを紹介していきます。

●フェーズフリーは「備えない防災」

 これまで防災グッズと聞くと、普段はしまっておいていざという時に取り出して使うイメージが一般的でした。一方で「フェーズフリー」は、日常と非常時、どちらの状況であっても使えるように生活に取り入れるという考え方で、「備えない防災」ともいわれています。

 普段から使っているものを非常時でも使えるようにすれば、いざという時に、どこにしまったか分からない、使おうと思ったら電池切れだった、というような事態を防げます。普段から使っていれば使い方も慣れているので、迅速に対応できるのも重要なポイントです。

 また、フェーズフリーの考え方はものだけでなく、商業施設やホテルなどにも広がっています。例えば、徳島県鳴門市にある道の駅「くるくる なると」では、屋上の広場を24時間開放しており、普段は憩いの場として、非常時には避難場所として使えるように整備されています。

 また、「くるくる なると」の食品売り場では、避難者の食事をまかなえるよう、生鮮食品以外は多めに在庫を抱える取り組みを行っているそうです。

 自分が住んでいる地域に、こうしたフェーズフリーの観点で運営している施設がないか、日ごろからチェックしておくことも、命を守る大切な行動といえるでしょう。

●フェーズフリーの防災グッズ

 実際にフェーズフリーで使える防災グッズにはどんな製品があるのか、使い方も含めて紹介していきます。

兼備生活 デスクライト

 このライトは、普段はデスクやベッドサイドのライトとして使用し、停電時には電池で点灯し、非常灯として活躍する製品です。

 最大の特徴は、停電を察知すると自動的に点灯すること。夜間で真っ暗になってしまってもすぐに点灯するので、慌てずに安全を確保できるでしょう。また、スマートフォンの充電にも対応しているため、停電が長引いても安心です。

 明るさや光色の調整といった、デスクワークや就寝時などの日常使いに便利な機能も搭載。見た目もインテリアになじむおしゃれなデザインなのも、フェーズフリーとして使いやすいポイントです。

コジット 足まもりっぱ

 ガラスの破片を踏んでも刺さらない特殊なシートを使用した防災スリッパです。地震や台風で食器やガラスが割れてしまった際、防災スリッパをしまい込んでいると、すぐに取り出せず、足をけがしてしまう恐れがあります。

 しかし、コジットの「足まもりっぱ」は、普段使いしやすい作りになっているので、いざという時も安全・迅速に対応できるでしょう。

 かかとを踏んで履ける仕様になっているので普段は脱ぎ履きしやすく、災害時にはかかとをかぶせることで脱げにくく、しっかりと履けます。コンパクトに折りたためるので、避難する際に持ち運びやすいのも便利なポイントです。

●身近なものがいざという時役に立つ

 フェーズフリーの防災グッズを紹介しましたが、実はもっと身近なものも災害時に役立てることができるのです。警視庁の公式Xでは、断水して水が使えなくなった際、食器替わりとして空き容器が役立つと紹介しています。

 普段捨ててしまっていたものも、使い方次第ではいざという時に役立ちそうですね。フェーズフリーの防災グッズを何から購入したらいいか迷っている人は、まずは空き容器など、身近なものを一定数ストックしておくことから始めてみても良いかもしれませんね。また、身近なものを活用できる知識を蓄えることも、いざという時に役立つのではないでしょうか。

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