夜ドラ『バニラな毎日』第30話より(C)NHK 俳優の蓮佛美沙子が主演を務めるNHK夜ドラ『バニラな毎日』(総合、月〜木 後10:45ほか)の第30話が、11日に放送された。以下、ネタバレを含みます。
【場面カット】シックなジャケット姿の秋山静(木戸大聖) 原作は賀十つばさ氏の同名小説。こだわりの洋菓子店の経営がうまくいかず、店を閉めることになった白井葵(蓮佛)。そこに現れたクセの強い料理研究家・佐渡谷真奈美(永作博美)から持ちかけられたのは、「お菓子教室」。大阪の小さな洋菓子店の厨房で開かれるお菓子教室にやってくる、さまざまな生徒とのふれ合いを描く。五感を刺激するお菓子の魔法が、孤独な人たちの心の渇きを癒やすスイーツ・ヒューマンドラマとなっている。
白井は右手がこれまでのように使えなくなったが、秋山静(木戸大聖)の歌に心揺さぶられ、右手が不自由でも作ることができるものがあるはずだと懸命に考えるようになる。パティシエとしての感覚をフルに生かして作りあげたのは「バニラアイスクリーム」。その味わいに佐渡谷は感銘を受ける。立ち直った白井を見守った佐渡谷は、恋人であるフランス人パティシエのヴィクトー(マッシモ・ビオンディ)と結婚しようと思っていることを打ち明けた。
白井は自分の店で佐渡谷とヴィクトーの結婚パーティーを開催しようと決める。思うようにケーキが作れない白井をサポートするため、順子(土居志央梨)、優美(伊藤修子)、結杏(和合由依)、結杏の母(中島ひろ子)をはじめ、お菓子教室の仲間たちが集まる。
白井と会えないことを寂しがる静だったが、2人でスイーツ店を訪れることになる。そこで「この前のライブすごかったよ」と素直に静を褒める白井。
ウエディングケーキを作ることへの不安を吐露する白井に、静は「結局好きだから、下手くそなんでも表現したい 。白井さんもそうなんじゃない?」と語りかける。その言葉に白井は「やっぱり私たち似てるね」と笑顔を見せる。
その時、自然と右手が使えていた白井。驚く白井に対して、自分のことのように涙を流して喜ぶ静だった。ただ、まだ自分の手では完全にきれいなケーキを作れない白井は、これまでのお菓子教室の生徒や、カウンセラーである佐渡谷の姪に声をかけ、サポートを求める。いろんなアイデアを出し合い、豪華で繊細な「クロカンブッシュ」を完成させた。
右手が使えるようになった白井とそれに対する静の反応に、視聴者の注目が集まった。ネットでは「静くんの涙が美しい」「秋山くんの表情と演技に釘付けになったよ〜」「白井さんが右手でフォーク持った時に、静が言葉にならないまま泣いたのがもう、#涙の正体 でしょ泣けるよ」「白井さんの右手の動きに最初に気がついたのが、白井さん本人じゃなくて静だったの。胸一杯に」といったコメントが寄せられた。