同僚踏切殺害　事件前日の暴行容疑で4人追送検　捜査終結

　東京都板橋区で2023年12月、男性が踏切内で電車にはねられ死亡した事件で、事件前日に被害男性に暴行を加えたとして、警視庁捜査1課は12日、東京都小平市の塗装会社代表取締役、佐々木学被告（39）＝監禁罪などで起訴＝ら男性4人を暴行容疑などで追送検した。一連の事件の警察の捜査は終結した。

　他に追送検されたのは、佐々木被告が経営する塗装会社「エムエー建装」の従業員、野崎俊太（39）、島畑明仁（34）、岩出篤哉（30）の3被告＝いずれも監禁罪などで起訴。

　追送検容疑は23年12月2日午後10時〜11時半ごろ、同僚だった板橋区の会社員、高野修さん（当時56歳）方で、高野さんの顔面を殴ったとしている。

　野崎、島畑両被告は、翌3日午前0時10分ごろに板橋区内の東武東上線の踏切に高野さんを立ち入らせて運行を妨害したとして列車往来危険容疑などでも追送検された。高野さんは電車にはねられ、死亡した。警視庁は、いずれの認否も明らかにしていない。

　警視庁は24年12月、高野さんに対する殺人容疑などで4人を逮捕。東京地検は島畑、野崎両被告を殺人罪などで起訴したが、踏切に同行しなかった佐々木、岩出両被告の殺人容疑については処分保留としており、今後、処分を判断する。【菅健吾】