
職場の人間関係で働きやすさが決まると言っても過言ではない。特に上司の性格は大きな影響を及ぼすものだ。関西の40代女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収700万円)は、かつてスーパーでパートをしていた時のことを回想した。当時、息子が1歳半になる前で「認可保育園に受かるか分からない状況」だったため、保育園併設という点に惹かれて応募したという。
そのスーパーには長く働いている人もいた。そのうちの一人、「めちゃくちゃ癖が強く」という女性パートAに、あらゆる嫌がらせをされたそうだ。(文:長田コウ)
「子ども病気言うて旅行いってた」と嘘を広められ……
Aにされた嫌がらせをこう振り返る。
「配属初日から皆で自己紹介中、何故か私が母子家庭なのを従業員皆に言いふらされて……」
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嫌な気分になったに違いないが、初めのうちは直接的な害を受けるようなことはされなかったため、まだいいほうだった。適当にあしらっていたが、徐々にエスカレートしていった。しかもAだけでなくチーフからも嫌がらせされるようになり……
「2年目のゴールデンウイーク前に息子が嘔吐、下痢、発熱があり食べ物を扱ってるのでチーフに連絡するとブチ切れされました」
当然見舞いの言葉などなく、「ゴールデンウイーク前日に検査も出来ひん病気なるとか嫌がらせか」とも言われてしまったのだ。ゴールデンウイーク明け、息子も回復したため女性が出勤すると、今度はAが他のパートたちにとんでもない嘘を言い放ったのだ。
「『子供病気言うて旅行いってた。コロコロ持って駅おるの見た』とない事ばかり言われてました」
看病で疲れながらも出勤した挙句、こんなことを言われ、ムカついて悲しい気持ちになるも、負けじと必死に我慢して働いた。だがAの嫌がらせはこれで終わらなかった。
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年明けのシフトを決める際、「あんたは2日とも出勤しーや」
年末年始の休みの希望を出す時のこと。
「年明け2日から出勤ですが、2日か3日どちらか出勤のはずが、あんたは2日とも出勤しーや。保育園あるし……と」
他の部署の友達からAが女性について陰口を言っていることも聞き、女性は辞める決意をした。その陰口の内容は、
「あの子は母子家庭やから絶対◯◯(店名)辞めへんから、とことん使ったる!」
というものだった。日頃からひどい扱いをしてくるAが裏でもこのように話していると知ったらさすがに限界だろう。チーフには年明けまで働くよう言われたが、頑なに拒否して年末をもって退職したという。
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「よぉー出勤してこれるよな。休んでた給料返せよ」他の子持ち女性にも暴言を
そして、年が明けた2月から現職に就いたという。前職と比べものにならないほど、働きやすさを感じているようだ。コロナが流行した年の4月、子どもが保育所を休まなければならず困っていたら……
「新しい職場の上司に話をしたら、『申請書類書いて出したら給料6割保証して貰えるから書いてもらいや!』と優しい言葉を頂き、2か月近く休ませて頂き復帰も快く皆様に受け入れて頂けました」
一方で前職では「2か月も休んだら居場所はなかった」とし、同僚の2人の子持ち女性もAだけでなく、チーフや店長に
「えぇよな休んでて給料もらえるとか! よぉー出勤してこれるよな。休んでた給料返せよ」
と言われ、給料振り込み日の翌日に辞めたそうだ。
「合併、合併で大きくなった会社ですが、上が良くても下は最低で、最低の人間しか集まらないので、パートは続かないみたいです」
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