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道路が“九州弁を話している”――。路面標示を撮影した写真がX(Twitter)に投稿され「方言を知るキッカケになる」「ご当地感あっていい」と話題になっています。
この投稿は、記事執筆時点で355万回以上表示され、8万件を超える“いいね”を獲得しています。
●交差点の手前に書かれた“注意を促す”文字のはずだが……
投稿したのは、日本全国を旅しながら風情ある光景や不思議な伝承などを集めているXユーザーの「道民の人」さん。写真家や作家としても活動しており、本の執筆も行っています。そんな道民の人さんが九州地方で見かけた、ある路面標示を紹介しました。
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一般的に交差点の手前には注意を促すために「止まれ」などの文字が書かれていることが多いのですが、九州のある町ではちょっと変わった路面標示となっているらしく……。あぶな……い?
実際に書かれているのは「あぶない」ではなく「あぶなかばい」という言葉。福岡県南部で使われている筑後弁で「危ない」を意味する「あぶなか」と文言を強調するときに使うことが多い「ばい」を組み合わせており、標準語では「危ないから注意して」という意味合いになるようです。こんな表記を見かけたら思わず二度見してしまいそう。
この道路標識が書かれているのは、福岡県南部の大刀洗町にある「今集落」という場所。集落の中には1913年に完成したれんが造りと美しいステンドグラスが特徴のカトリック教会「今村天主堂」があり、2017年に国指定重要文化財に指定されました。その影響で細い路地裏に入る観光客が増えたこともあり、交通安全の喚起を目的として敷設された経緯があるようです。
なお今村天主堂は老朽化のため、2022年から10年の歳月を掛けて耐震補強工事を実施中。そのため内部の見学はできず、外観のみが見学可能となっています。工事が完了して内部の見学がまたできるようになる日が待ち遠しいですね。
●投稿を見た人からは「方言を知るキッカケになる」との反応
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この投稿に対しては、「こんなのあるんだ!?」という驚きの声のほか、「ご当地の方言を知るキッカケになる」「方言は暖かみがある」と方言が書かれた道路標識を称賛する反応が多く寄せられました。こうして地元の方言が多くの人に知られるってなんだかうれしいですよね。
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