<カーリング世界選手権:日本10−5イタリア、日本9−10中国>◇16日◇韓国・議政府(ウィジョンブ)◇女子1次リーグ
【議政府(韓国)=飯岡大暉】世界ランキング5位の日本代表「フォルティウス」が初白星を挙げた。2戦目でイタリア(同8位)に10−5と完勝。第1エンド(E)にスキップ吉村紗也香(33)の好投で一挙5点を得て、逃げ切った。約2時間後の3戦目中国戦は9−10で敗れて1勝2敗となり、収穫と課題の1日2戦となった。17日はリトアニア(同20位)スイス(同1位)との2連戦に臨む。
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吉村の“朝イチ”スーパーショットが光った。午前9時開始のイタリア戦、第1E。ハウス(円)に日本のストーン(石)が4つ、イタリア2つ。最終投で相手の赤い石だけをはじき出し、美しく、黄色だけを残した。早々に5−0。司令塔はブラシを力強く掲げて喜びを示し「思いっきり、いっちゃえ! みたいな感じで投げたらうまくいった。スタートから良い形をつくれた」とほほ笑んだ。
前日の初戦は韓国に8−10で敗戦。序盤に4点リードを許していた。26年ミラノ・コルティナ五輪出場枠が懸かる大会、どこか固さがあった。「思い切りが大事とチームで話した。だから1エンド目に強気で狙えた」と勝因を引き出した。
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一転、午後2時からの中国戦では前日の“悪夢”が再来した。有利な後攻の第2、3Eで5失点。投石が強くなるなどミスショットが響き「ビッグエンドを与えてしまい、苦しい展開が続いた。精度を上げないと難しくなる」と反省した。
翌17日の2戦を含め、予選は残り9試合。13チーム中6チームしか決勝トーナメントには進出できないが「残り、まだ試合数がある」と吉村は見通し「いい感覚はあるので、気持ちを切り替えてアジャストしていけば大丈夫」。念願の五輪へ白星を積み増していく。
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