陸上のサトウ食品新潟アルビレックスRCは18日、25年の新入団会見を新潟市の同クラブ事務所で行った。男子競歩20キロで12年パリ五輪代表、同50キロで19年世界選手権優勝の鈴木雄介(37)がスタッフとして加入し、新潟食料農大陸上部コーチに就任。昨年のインカレ男子円盤投げ優勝者で、今春、新潟医療福祉大を卒業する北原博企(22)が選手として所属する。
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鈴木が世界での経験を学生に注入する。50キロの元世界王者で、15年に20キロで当時の世界記録1時間16分36秒を樹立。「いずれはインカレや日本選手権で優勝する選手を育てたい」と意欲をみせる。4月から新潟食料農大で競歩を専門に指導する。全国高校総体(インターハイ)入賞者など男子6人、女子1人の入部が決まっていて、「今年のインカレに出られるレベルの選手が3人はいる」と話す。
富士通に所属していた昨年7月に現役引退を表明。学生年代の指導者を目指していたところ、新潟RCから打診を受けた。新潟で指導者として新たな1歩を踏み出す。「僕が厳しくしても怖くないので(笑い)。リラックスした雰囲気で、正すところは正す」と、メリハリをつけた指導を心掛ける。
インカレ王者の北原は新潟出身。「新潟RCには子どものころから憧れていた。そこに所属できてうれしい」。そして「新潟に拠点を置きながら世界を目指す」と方針を話した。
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昨年の日本学生個人選手権で記録した自己ベストの59メートル95は日本歴代6位、学生歴代2位の好記録。大学で開花した感があるが、「10点満点中、6点。もっとできた部分がたくさんある」と自己採点は厳しい。
4月から社会人として大会に出場する。今季の目標は自己記録を更新して60メートル台に乗せること。「グランプリや日本選手権で常に上位3番以内に入れるように」と、今後は国内トップの座を視野に入れる。【斎藤慎一郎】
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