認可外保育施設で亡くなった生後4カ月の真渚己ちゃん=2024年2月、東京都千代田区 東京都世田谷区の認可外保育施設「託児ルームバンビーノ」(閉園)でうつぶせの状態で寝ていた生後4カ月の男児が死亡した事故で、警視庁北沢署は18日、業務上過失致死容疑で、元園長の男(59)=東村山市=と、長男で元職員の男(24)=同=を書類送検した。2人の認否は明らかにしていない。
送検容疑は2023年12月13日、乳幼児の安全な寝かせ方に関する指導を職員に徹底せず、窒息の危険があるのに、男児をうつぶせの状態で布団に寝かせ、死亡させた疑い。
同署によると、元職員はミルクを飲ませた後、男児をうつぶせにして、布団の上に置いた。その後、別の職員が男児の顔色がおかしいことに気付き、元園長が抱き上げたときには意識がなかったという。
遺族によると、亡くなったのは真渚己ちゃん。同日午後3時15分ごろ、呼吸停止の状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。
両親は昨年2月、記者会見を開き、区などに死亡の経緯に関する調査の徹底を求めていた。
元園長は当時、取材に対し、うつぶせで寝かせていたことを認め、「安全への考え方が甘かった」と話していた。