陸上女子長距離の不破聖衣来(せいら)が22日、拓大八王子キャンパスで卒業式前に取材に応じた。明るい色合いのはかまに身を包み「最初で最後だと思うけど、あらためて卒業すると実感する」と笑顔。学生生活を「あっという間の4年間だった」と振り返った。
群馬・健大高崎から21年に入学し、1年時からトラックや駅伝で活躍。同12月には1万メートルで日本歴代3位となる30分45秒21を記録した。印象に残っているレースには1年時の全日本大学女子駅伝を挙げ「全員で3位となったことが思い出。パッと頭に出てくるのは個人のレースよりも駅伝が多い。駅伝は自分だけの結果ではない分、責任も伴うので記憶に残っている」と回想した。
ケガの影響もあり、22年10月からは1年半にわたって実戦から遠ざかる時期も経験。「思うようにいかないことがたくさんあった」と振り返るが、今は「それが自分の成長にもつながった。特に精神面は成長できた」と前向きに捉えている。大学ラストイヤーの4年時に復帰し、全日本と富士山女子の両駅伝でも出走。「最後はしっかりまとめることができた」とうなずいた。
4月からは実業団の三井住友海上に進む。練習拠点は三井住友に移した上で、拓大の五十嵐利治監督から引き続き指導を受けるといい「まずは5000メートルや1万メートルのレースを積んで、徐々にハーフなどへ距離を伸ばしていきたい」と新シーズンへ抱負。その先にはマラソンでの活躍を見据えており「1番大きな目標はマラソンでの五輪金メダル。しっかり結果を残していきたい」と誓った。【藤塚大輔】
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