“トレブル”を目指すダニ・オルモ [写真]=Getty Images バルセロナに所属するMFダニ・オルモが、シーズン終盤戦に向けた意気込みを語った。25日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
昨夏、EURO2024の優勝メンバーかつ大会得点王という箔をつけて、10年ぶりにバルセロナに戻ってきたダニ・オルモ。『ラ・マシア』からクロアチア、ドイツと“異色のキャリア”で培った経験を以て、ここまで公式戦27試合に出場し7得点5アシストを記録。途中でケガによる戦線離脱を挟んだものの、ハンジ・フリック監督が率いるチームの主力として活躍している。
シーズン終盤戦に差し掛かった3月下旬時点で、バルセロナはラ・リーガで1試合未消化ながら首位に立ち、コパ・デル・レイでベスト4、チャンピオンズリーグではベスト8にまで勝ち上がっており、“トレブル(3冠)”の可能性を残している他、スーペルコパ・デ・エスパーニャですでに1つ目のタイトルを獲得している。そうした状況について、「目標はすべてを勝ち獲ることだ」と決意を口にしたダニ・オルモは、「みんなが興奮してくれているのは嬉しいね。僕は勝つために、ここに帰ってきた。それにこのチームなら、どんな状況にも対応できると確信している。バルセロナはすべての大会で生きている。目標は勝つことだ」と自信を覗かせ、意気込んでいる。
また、とくに現チームにおいて、トップ下は競争が熾烈なポジションのひとつでもある。ダニ・オルモを始め、カビ、フェルミン・ロペス、パブロ・トーレ、さらにはペドリ(メインは3列目)と多士済々だが、同選手は「もっと上を目指すという野心があるからこそ、スタッフも含めてチーム全員がより多くのゴールを望んでいる。これが僕たちの哲学だよ。みんな楽しめているし、今はシーズンにおいて一番良い時期。全員コンディションも良く、誰がプレーしても問題ない」と心境を明かした。
今月27日と30日に控えているリーグ戦の2試合を終えれば、アトレティコ・マドリードとのコパ・デル・レイ・準決勝の2ndレグ(1stレグは4−4)やドルトムントとのチャンピオンズリーグ・準々決勝と今シーズンを左右する、“勝負の4月”に突入する。狙うは“トレブル”。果たして、ダニ・オルモはその原動力となれるだろうか。