
この春から自転車通学を始める学生さんに、おすすめの「通学用自転車」を紹介します。コスパ最優先のシティサイクルから電動アシストタイプまで、デザインの好みや通学路の状況、予算などに応じて選んでみてください。
●2万円以下でこの充実度:あさひ「アフィッシュW BAA-O 27インチ ダイナモライト」
2025年3月現在、全国に500店舗以上を展開している自転車専門店「サイクルベースあさひ」。看板を見かけたことがあるという人は多いのではないでしょうか。そんなあさひのオリジナル自転車の中で、コストパフォーマンスに優れる1台が「アフィッシュW BAA-O 27インチ ダイナモライト」です。
公式サイトでの販売価格は1万9800円(税込み、以下同)という2万円を切る安さながら、リモコンレバー付きのLEDヘッドライトやメッシュバスケット、耐荷重約18kgのリアキャリアなど、通学に必要な機能がほぼ全て備わっています。
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他にも、パンクしにくい極厚のチューブや、パンツの裾を汚さないようにチェーンケースを採用するなど、うれしい装備が充実しています。そして、一般社団法人自転車協会が制定した安全・環境基準適合車を示す「BAAマーク」が貼付されているのも、自転車専門店ならではのこだわりといえるでしょう。
なお、フレームとハンドルの形状をややスポーティーにした「アフィッシュS」という兄弟モデルもあり、同価格帯で販売されています。できるだけ出費を抑えたい学生さんにおすすめできる1台です。
●男子学生さん向け:サードバイクス「FESCOOL」
「FESCOOL」は、日本の総合自転車メーカー・ホダカが展開するスポーツバイクブランド「サードバイクス」のクロスバイクです。
男子学生に人気が高いのは、シティサイクル(ママチャリ)よりもスポーティーなデザインのクロスバイク。しかし、本格的なモデルはフェンダー(泥除け)やヘッドライトなどが別売りとなっていることが多く、そろえるとなると出費がかさみます。
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「FESCOOL」は、LEDオートライトやフェンダー、大容量バスケットなどを最初から備えていながら、公式サイトでの販売価格は4万6200円と、5万円を下回っています。変速機は外装7段ですので、上り坂の多い通学路でも体力のある男子学生なら対応可能でしょう。
●電動アシストなのに低価格:ヤマハ発動機「PAS CHEER PA26CH・PA24CH」
最後に紹介するのは、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車です。2019年に発売した「パス チア」は、 スカートでも乗り降りしやすい低床U型アルミフレームをはじめ、スタンドをかけるとハンドルがロック(半固定)される機構や、許容積載容量約27kgという頑丈なリヤキャリアなど、エントリーモデルでありながら普段使いに十分な機能を備えています。
最新の2025年モデルは、路面状況に合わせてアシスト力を自動で切り替える「スマートパワーアシスト」を新採用。電動アシスト自転車が初めての人でも操作に迷うことなく快適に走れるようになりました。また、フロントバスケットが使いやすい角型の新デザインとなったのもポイントです。
バッテリー容量は、「パス」シリーズのほとんどが15.8Ahなのに対して8.9Ahと少なめですが、新設されたスマートパワーモードなら1回の充電で約41km、最も電費のいいオートエコモードプラスなら約60kmも走れます。
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また、容量が小さい分だけフル充電に要する時間が短く(約2.5時間)、バッテリー自体が軽量なのも長所です。
価格はオープンとなっており、実売価格は10万円前後です。学校が高台にある学生さんにとっては魅力的な1台といえるでしょう。