恐ろしい“猛毒タコ”を育てて半年後…… 実は“アホの子”な姿に「とてもかわいい…」「ずっと見てたい」

0

2025年03月26日 20:23  ねとらぼ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ねとらぼ

なんだこのかわいい猛毒タコは……

 危険な猛毒を持つ海洋生物として有名なヒョウモンダコを、ペットとして飼育している中で変化した印象をつづった投稿が、X(Twitter)で170万回以上表示され、約1万3000件のいいねを集めるほど話題になっています。


【動画】ペットとして飼育しているヒョウモンダコ


●猛毒を持つヒョウモンダコ、実は“アホの子”……?


 投稿者は、海洋生物化学を専攻している学生Xユーザー・Groundlikeさん。約半年前から猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」を飼育し始めました。


 ヒョウモンダコは体長10センチほどの小さなタコですが、青酸カリの500〜1000倍といわれる強力な神経毒「テトロドトキシン」を持つ危険生物です。2024年の夏には、警視庁がXで注意を呼びかけたことでも話題になりました。


 そんなヒョウモンダコを飼育しているうちに、危険生物であることに変わりないものの、少し印象が変わってきたと語ります。


 タコは海洋生物の中でも「知能が高い」というイメージがありますが、Groundlikeさんによると「(そのイメージを)ぶち壊すくらいアホの子です」とのこと。あるとき、興味を示しそうな“簡単にフタが開けられるカゴ”を渡したそうですが、諦めてしまったのか、あるいは興味が一瞬でなくなったのか、すぐに離れていく様子が映っています。


 また、優れていると言われている擬態能力ですが、成長するにしたがって能力の衰えを感じたとのこと。あくまで個人的見解としつつ、「まだ毒の蓄積量も少なく襲われやすい幼少期は人の目から見ても唸るほどの擬態を見せてくれてましたが、成長につれて大分雑に擬態するようになりました」といいます。


 なお、今より小さい赤ちゃんタコといった感じのころから飼育しており、そのころから安全な環境下にいることを考えると、Groundlikeさんが考察しているように「襲われないからサボってるだけ」という可能性も高そうです。


●狩りの成功率を記録した結果


 ごはんは基本的に甲殻類。あげるエサが生きてないと食べないそうで、「少なくともうちの子は乾燥エビさえ食べません」とのこと。試しにヒョウモンダコに狩りをさせてみたところ、魚は「追いかけてましたがすぐ諦めました」と、捕まえることができず成功率は0%。エビは20%成功し、「不意打ちで捕まえますが正面からだとガン不利です基本逃げられます」と説明しています。


 しかし、カニを相手にした場合の成功率は80%で「自然界では彼らが主食だと感じます簡単に捕まえてすぐ食べますね」といいます。ヤドカリは100%で「カニより遅いので好んで襲ってますね」と、狩りの記録をまとめています。


 ほとんどの時間は水槽内に置かれた蛸壺に入っているそうですが、ふとしたときに見ると水槽の壁面をよじ登っていたりと元気に動き回る様子もみられ、好奇心は強いのかもしれません。


●飼ってみないと分からないヒョウモンダコのかわいさに「好き」「ずっと見てたい」


 意外にも愛くるしい姿を見せるヒョウモンダコに、Groundlikeさんは「唯我独尊のバカ」と現在の印象を表現。Xでは「コワい」という感情と同時に「とてもかわいい…」「アホの子すぎて可愛い(笑)」「ずっと見てたい癒される」「めっちゃ面白い」と和む声が寄せられ、一連の投稿に「ものすごく参考になる」との声も。


 また個体差にも思える“アホの子”な一面に関しては、「おバカでも生きていけるような良い環境を作った飼い主さんの愛情だよ」という評価もみられました。


 Groundlikeさんは後日、これまでの経験から得られたヒョウモンダコの飼育のコツについても投稿。噛まれないように注意するのはもちろん、どんな生き物でも飼う前には自身でもよく調べてお迎えするようにしましょう。なお、かわいいからといって海で見つけても絶対に触れないように!



    ランキングIT・インターネット

    前日のランキングへ

    ニュース設定