米連邦議会議事堂=ワシントン(EPA時事) 【ワシントン時事】米議会超党派の機関、議会予算局(CBO)は26日、連邦政府の借入限度額である「債務上限」に関し、8月か9月にも財務省の資金繰り手段が尽き、財政資金が枯渇するとの見通しを示した。議会が早急に債務上限を引き上げなければ、米国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まる。
CBOは、借り入れ需要が予想よりも多ければ、5月末か6月にも前倒しで資金が枯渇する恐れがあると警告した。
連邦債務の法定上限は現在、36兆1000億ドル(約5400兆円)。1月に上限に達したため、財務省は現在、会計上の「特別措置」を駆使して資金繰りを続けている。CBOはこうした手段が尽きる前に「上限が引き上げられるか、(上限の)効力が停止されなければ、政府はすべての支払いに応じることができなくなる」と指摘した。