
東京世界陸上で2連覇を狙う女子やり投げの北口榛花(27、JAL)が、シーズン開幕前に3月21日から奄美大島で国内合宿を行っている。
【写真を見る】北口榛花、奄美大島で久々の国内合宿「体と頭の疲れと両方すごくある」世界陸上連覇へ「プレッシャーはない」
いつもこの時期には海外合宿をしているが、昨年の同じ時期に体調を崩したこともあり、今年は安心して合宿できる国内を選んだ。
26日に会見を開いた北口は「大学2年生くらいまでは国内合宿してたので、それ以来ということもあり。場所を決めるところから色々な人に情報収集していただいて。2022年のイベントで訪れた際に、いい場所だなというふうに思い、奄美の方々がすごく温かく歓迎してくださったので」と合宿地選びのエピソードを。
「まだ自分が納得するものっていうのは得られてないので。投げる練習以外もすごく考えながらやってるので、体の疲れと、頭の疲れと両方すごくあるなと感じながら練習している」と現在の状況を話した。
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また、今シーズンを迎えるにあたってオフ期間中は多くのトレーニングを取り入れた。水泳、柔道、バドミントン、体操、クロスカントリースキー、社交ダンス、ボイストレーニングなど、北口自身も「ちょっとたくさんやりすぎて(笑)」と振り返り、体操は内村航平氏、バドミントンは大堀彩氏と、豪華な“コーチ陣”のもとで学んだと明かした。
そんなオフ期間を経て、いよいよやりを投げる練習がスタート。まだまだ模索中というが、今季掲げている「アジア記録(67m98)の更新」と「世界陸上の金メダル」という目標に変わりはない。
23年の世界陸上ブダペスト、昨年のパリオリンピック™で金メダルに輝いた北口は、追われる立場でもあるが、「他の人は追ってきてるかもしれないですけど、自分も過去の記録だったり、そういったものを自分も追いかけてると思っているので。あまりそこ(追われること)にプレッシャーはなく」と冷静だ。
「日本の方々が一番来てくださる世界陸上になると思っているので、金メダルを取って、表彰台の一番上で国歌を聞くっていう特別な空間を日本の皆さんと一緒に分かち合える、そんな世界陸上にできるように頑張りたい」と自国開催の大舞台に向けて、最高の時間を思い描いた。
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