昨年のステイヤーズSを制したシュヴァリエローズ(24年11月撮影、ユーザー提供:煮物さん) 京都大賞典→ステイヤーズSと連勝中のシュヴァリエローズ(牡7、栗東・清水久詞厩舎)が、日経賞(4歳上・GII・芝2500m)でJRAのGII・3連勝を狙う。
シュヴァリエローズは父ディープインパクト、母ヴィアンローズ、母の父Sevres Roseの血統。母は05年の仏G3・ノネット賞を制している。また、半兄のアジュールローズは16年のプリンシパルSの覇者。近親のジュビリーヘッドは23年のカーバンクルSを制し、22年と23年の函館スプリントSで2着だった。
ここまで31戦5勝。2歳時に萩Sを制覇。4歳時の寿Sを制し、オープンに再昇級した。しかし、その後は何度も好勝負を演じたものの、勝ち星に恵まれなかった。転機は昨春で距離延長が功を奏し、メトロポリタンSで3着、目黒記念で2着に好走。さらに秋を迎え、京都大賞典で待望の初タイトルを獲得すると、ステイヤーズSでもシルブロンとの大接戦をハナ差制し、重賞連勝を果たした。今回は距離短縮となるが、実績が示すように2500mなら守備範囲。相手強化のここでも好勝負になるだろう。
そして珍しい偉業もかかる。これまでにJRAのGIIを連勝した馬は数多くいるが、3連勝した馬となるとオグリキャップ、ムッシュシェクル、メジロブライトの3頭のみ。史上4頭目、そして21世紀となって以降では初となるGII・3連勝を期待したい。
【JRAのGII・3連勝】
・オグリキャップ…88年ニュージーランドT→88年高松宮杯→88年毎日王冠
・ムッシュシェクル…93年アルゼンチン共和国杯→94年日経新春杯→94年阪神大賞典
・メジロブライト…97年ステイヤーズS→98年AJCC→98年阪神大賞典