米The Atlanticは3月26日(現地時間)、前日に報じた、トランプ政権の高官らがメッセージングアプリ「Signal」でイエメンのフーシ派への攻撃計画を共有したというグループチャットの全文を記事に掲載した。リンク先の記事は、サブスクなしで全文を読める。
25日の記事では、チャットの内容については「敵対者が入手した場合、米国軍人と諜報員に危害を加えるために悪用される可能性がある」として、具体的な詳細の公表を控えていた。
だが、チャットに参加したメンバーがそれぞれ、「戦争計画を送っていない」「Signalで機密資料を共有していない」「Signalでの通信は完全に許可され合法的なものであり、機密情報は含まれていなかった」などと発言したことを受け、「人々が実際のメッセージを見て自分自身の結論を出すべきだと確信した」ため、公開することにしたという。
この件については、トランプ大統領も機密情報ではなかったと述べた。
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このチャットには、ヴァンス副大統領、マイケル・ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官、ピート・ヘグセス国防長官、CIAのジョン・ラトクリフ長官、マルコ・ルビオ国務長官、トゥルシ・ガバード国家情報長官、スコット・ベッセント財務長官、スティーブン・ミラー副主席補佐官などが参加していた。そこに誤ってAtlanticのジェフリー・ゴールドバーグ編集長が招待されたことで、この問題が発覚した。
公開されたチャットでは、ヘグセス長官が米軍戦闘機の発進タイミングと攻撃順序を含む情報を共有した。これに対し、ヴァンス副大統領は絵文字付きで「勝利を祈る」とコメントしている。
トランプ大統領は26日の記者会見で、Atlanticの記事をめぐる騒動は「すべて魔女狩りだ」と語った。ヘグセス長官は同日、Xに機密情報はなかったとし「メディアが得意とするデマを流布している最中にも、われわれは任務を遂行し続けている」と投稿した。
一部の民主党議員らは、トランプ大統領にウォルツ補佐官を解任するよう求めている。
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