米債務、ＧＤＰの１．５倍に＝３０年後、財政赤字背景―議会予算局

　【ワシントン時事】米議会の超党派機関、議会予算局（ＣＢＯ）は２７日公表した長期財政見通しで、財政赤字を背景に３０年後の２０５５年度の連邦債務が、対国内総生産（ＧＤＰ）比で１５６％に達するとの予測を示した。

　２４年度の債務の対ＧＤＰ比は９８％。２９年度に１０７％と、第２次世界大戦直後の水準を超え、過去最悪を記録した後、さらに膨張を続けるという。

　財政赤字の対ＧＤＰ比は２４年度の６．４％から、５５年度は７．３％に膨らむ見通し。基礎的財政収支（プライマリーバランス）の赤字や金利上昇が響くとしている。