
企業がコンプライアンス違反に神経を尖らせる昨今。形ばかりで実際にはパワハラもお咎めなし……という会社は、実は珍しくないのでは。投稿を寄せた60代の女性(事務・管理)は、上司からのパワハラ被害を振り返る。
「私が在宅勤務中に、自分でも出来る業務連絡を取引先にするように、上司から社内チャットで指示を受けた」
女性には、会社から支給された携帯電話など無かったにも関わらず、電話で連絡しろと指示をされたのだ。(文:篠原みつき)
「プライベートのスマホ持ってるだろう?それを使え」
それは「メールでのやり取りでは対応出来ない」内容の連絡だったという。当然、女性が「会社から携帯を支給されていない為、対応出来ない」と伝えると、上司からは脅迫めいた言葉が返って来た。
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「『プライベートのスマホ持ってるだろう?それを使え』と。 断ると『そういう事を言うんだ、ふーん』と明らかに不機嫌になり、いきなり接続を切られた」
その指示自体はビデオ通話で受けていたのだろうか。上の立場の人から急に会話を切られたら、部下は萎縮してしまう。また会社支給ではない個人のスマホは、通話料金の精算が難しくなるだけでなく、セキュリティ的に推奨されないだろう。女性はこれを、別の上司に相談したが……。
「後日、役員でもある直属の上司にこの話をしてパワハラだと感じましたと伝えた」
「他にもパワハラと感じる扱いを受けているので、何度も上司に訴えてきたがそのたびに『我慢してくれ』と」
何度言っても我慢を強いるだけで何もしないなら、何のための役員なのだろう。女性は「半ば諦めつつも訴えるたびに同じ対応」と失望を漏らす。
「そんな答えしかないのに、全社をあげてのコンプライアンス強化とか、パワハラ、セクハラ教育とかを毎年毎年行っている。バカらしくて仕方ない」
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と会社の姿勢そのものにも呆れたように書いていた。
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