
北海道には、雄大な自然と圧倒的なスケールを誇る名峰が数多くあります。今回は、登山アプリ「YAMAP」の活動日記数をもとに、「2024年に『登られた山』ランキング」で上位に入った山を紹介します。
初心者でも登りやすいルートから、経験者向けの挑戦しがいのある山まで、北海道ならではの登山の魅力をたっぷりとお届けします。さらに、快適な登山をサポートするおすすめギアも紹介。壮大な景色とともに、北海道の山歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
●2024年に「登られた山」ランキング:1位 藻岩山
札幌市の中心部から、車でわずか30分程の距離にありながら、豊かな自然と絶景を楽しめる藻岩山(標高531m)。山頂からは札幌市内や石狩湾を一望でき、昼は爽快な眺望、夜は美しい夜景が広がるため、観光地としても人気のスポットです。
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藻岩山には多彩な登山コースがあり、初心者向けの緩やかなルートから、自然をより深く感じられるコースまでさまざまな選択肢があるのが魅力。道中には国の天然記念物に指定された原始林が広がり、春には新緑、秋には紅葉と四季折々の風景を楽しめます。都市近郊とは思えないほどの自然の豊かさがポイントです。
登山に自信がない人は、ロープウェイとミニケーブルカーを利用すれば、手軽に山頂へアクセスできます。登山で達成感を味わうもよし、ロープウェイでゆったりと景色を楽しむもよし、その日の気分や体力に合わせて選びましょう。
●2024年に「登られた山」ランキング:2位 旭岳
標高2291mの旭岳は、北海道で最も高い山であり「日本百名山」の一つ。大雪山国立公園に位置し、アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の宿る庭)」と呼ばれるほど、美しい自然に包まれた神秘的な山です。
登山シーズンは6月下旬から9月下旬の初冠雪が降る頃までと短いものの、その間に刻々と移り変わる景色が、訪れる登山者を魅了します。
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7月には高山植物がピークを迎え、カラフルな花々が登山道を彩ります。さらに、日本で最も早く紅葉が始まる場所としても知られ、9月中旬から下旬にかけて、姿見エリアから旭岳温泉へと紅葉が降りていく様子は圧巻。広大な大雪山の山々が、赤や黄に染まる光景はまさに絶景です。
登山初心者でも、標高1600m地点までは旭岳ロープウェイでアクセスできるため、気軽に山岳風景を楽しめるでしょう。ロープウェイの姿見駅からは、約1時間のトレッキングコースが整備され、夏でも涼しく快適に歩けます。
●2024年に「登られた山」ランキング:3位 三角山
標高311mの三角山は、札幌市中心部から近く、初心者でも気軽に登れる人気の山です。見る角度によって三角形に見えることからその名がついたこの山は、市民の憩いの場として親しまれ、休日には子供から高齢者まで多くの人が訪れます。
登山道はよく整備されており、分岐点ごとに看板やベンチが設置されているため、自分の体力や時間に合わせてルートを選べるのも魅力です。
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登山口である「山の手入口」からゆっくり歩いても山頂まで1時間くらいで登れるため、天気の良い日にふと思い立って出かけるのにもぴったり。山頂からは札幌市街を一望でき、開放感たっぷりの景色を楽しめます。
特に、朝や夕方は、柔らかい光に包まれた街並みが美しく、気持ちのいい時間を過ごせるでしょう。夜景スポットとしても人気です。
札幌市中心部から近いとはいえ、ヒグマの目撃情報による登山道閉鎖の可能性もあるため、事前に情報を確認し、安全対策をしっかりと行った上で訪れることをおすすめします。
●北海道の山歩きでおすすめのギア3選
フロンティアーズマン・ベアスプレー
ヒグマ対策として必要。ただし、飛行機には持ち込めないため、飛行機で北海道に向かう場合は現地調達しましょう。
キーン ハイトレイル ウォータープルーフ
札幌の中心地から近い山に出かける際は、山と街で両方使えるシューズがおすすめです。
ザ・ノース・フェイス マウンテン バーサマイクロジャケット
北海道の春〜初夏は肌寒い日もあるため、軽量なフリースを持っていくと安心です。