
「なんとかいいところで打てたので。連覇というのがいちばんの目標だと思うので、いい一歩目になったんじゃないかなと思います」
舞台は東京から本拠地・ロサンゼルスへ。日本時間3月28日、アメリカでの開幕戦に“1番・DH”で出場した大谷翔平。観戦するハリウッドスターのトム・ハンクスも大興奮のホームランを放った。
「東京ドームで行われた開幕シリーズ2戦目で今シーズン1号ホームランを放った大谷選手は、ドジャースタジアム開幕戦でもレフトへのホームラン。“2戦連発”で順調なスタートを切りました」(スポーツ紙記者、以下同)
昨シーズン、ドジャースは4年ぶりのワールドシリーズ制覇。冒頭の大谷が語るように、今年は連覇を狙う。
「ヤンキースが1998年から2000年に3連覇を達成しましたが、それ以降はありません。ドジャースはこのオフ、佐々木朗希投手や、その年の最も活躍した投手に贈られる『サイ・ヤング賞』を2度受賞したスネル投手などを補強。打線でも大谷選手をはじめ、MVP獲得経験がある選手が並んでいます」
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球団スタッフに合計300万円のプレゼント
そんなスターだらけの“銀河系軍団”。中心となるのは“メジャーリーグの顔”となった大谷だ。
「開幕前に東京で行われた選手たちの食事会は大谷選手が中心となってマグロの解体ショーや寿司、焼き鳥を準備していました。チームメートも“みんなの結束を強くした経験だった”と語り、ロバーツ監督も“それはショウヘイのリーダーシップ”と認めていました。日本への出発前には大谷選手がアンバサダーを務める『Beats(ビーツ)』のヘッドホンを選手や同行する球団スタッフ60人にプレゼント。1個5万円ほどなので、合計約300万円の太っ腹な“旅のお供”でした」
36歳のベテランでチームの精神的支柱であるミゲル・ロハスも大谷について、現地メディアにこう明かしている。
「投手としての復帰や、左肩の手術からの復帰など手いっぱいであるにもかかわらず、他の選手を助けている姿も尊敬に値する。リーダーとしても成長し続け、連覇を目指すチームをまとめるだろう」
野球の技術だけでなく、リーダーとしての存在感も進化を続ける大谷。かつては“ワガママ”な面もあったようだ。
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“栄養摂取”から楽しむ食事に変化
「中学時代の大谷くんは少し頑固なところがありました。ストライクが入らなくても自分の投げたいように投げていて、それで球は速いのでキャッチャーが苦労していました。中学3年生になると主将に。遠征に行った際、宿舎に到着後にミーティングを行う予定が、大谷くんら数人が先にお風呂に入ってしまいました。監督からは“主将として示しがつかない”と怒られていました」(中学時代の知人)
未熟だった“大谷少年”も花巻東高校から日本ハム、エンゼルス、そしてドジャースへと歩み、成長を遂げてきた。
今やスター軍団をまとめようと、コミュニケーションも積極的に取っている。
「外食はほとんどしない大谷選手でしたが、今年のキャンプ中にはチームメートと何度か食事に行っていました。以前は楽しむというより“栄養摂取”という感じの食事でしたが、周りも驚くほど食べていたようで、今はチームメートとの食事を楽しんでいるようです。また、韓国リーグから今年、新たに加入したキム・ヘソン選手には“アニョハセヨ”など、韓国語で話しかけるなど、チームになじみやすいよう気にかけています」(在米ジャーナリスト)
開幕シリーズのために帰国した際の会見では、英語での質問に対して通訳を通さずに日本語で回答。それを通訳が英語に翻訳していた。
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英会話に問題はなさそうだが、実際どうなのか。現地で取材をするスポーツライターの梅田香子さんに聞いた。
「英語での日常会話は問題なくできますし、ある程度のスペイン語も話せるようです。メジャーリーグにはドミニカなど、スペイン語圏からの選手も多いですから。通訳をつけるのは母国語ではない英語で話して誤解を与える表現をしてしまうことを避けるためです。通訳を使わずにコミュニケーションを取れるようになったのは、かつて付きっきりだった水原一平氏がいなくなったことも大きいでしょう」
「今日、髪形変わったね」
チーム全員で同じ方向を向くため、野球以外での“出演”にも、以前に所属していたエンゼルス時代と変化があった。
「球団のSNSによく出るようになりました。エンゼルス時代の大谷選手はSNSの企画に参加しませんでしたが、ドジャースは伝統的にそういった発信をする球団なので、大谷選手も合わせるようにしているのでしょう。球団専属のカメラマンも気が利く親切な人なので大谷選手も心を許しているそうです」(梅田さん)
大谷の“コミュ力”を象徴するようなことがキャンプ中にも……。
「球団の女性スタッフに“今日、髪形変わったね”と話しかけていました。それだけでも、かつてのイメージとは違うのですが、会話の最後には“昨日までは、どんな髪形だったっけ?”とオチまでつけていました」(前出・在米ジャーナリスト)
ドジャース連覇のカギは大谷のコミュ力とリーダーシップが握っている!?