記者会見する日本郵政の増田寛也社長(右)と次期社長に決まった根岸一行常務執行役=2日午後、東京都千代田区 日本郵政の増田寛也社長は2日、先月発表した6月退任に伴う記者会見で、日本郵便によるゆうちょ銀行の顧客情報の不正流用など不祥事が任期中に相次いだことについて「内部通報制度などを整備したが、必ずしも十分機能していなかった」と振り返った。後任は19歳下の根岸一行常務執行役で、増田氏は「若い世代に思い切ってバトンタッチする」と語った。
増田氏は2020年、かんぽ生命保険の不適切販売問題で揺れる日本郵政の社長に就任し、経営の立て直しを図ってきた。しかし、任期中も不祥事が続発。足元では、荷物の配達を行う運転手の点呼が法令に反して行われていなかった問題も発覚していた。
後任の根岸氏も会見に同席。「不祥事の是正や再発防止、組織改革が最優先の課題だ。定着するまで継続的に取り組む」と抱負を語った。
増田氏と同時に退任する日本郵便の千田哲也社長は「ガバナンスは本当に不十分だったと反省している」と説明。後任の小池信也常務執行役員は「顧客本位と法令順守の意識醸成に取り組む」と述べた。