限定公開( 11 )
13日に開幕する大阪・関西万博の入場チケットを販売するとうたった偽のインターネットサイトが相次いで確認されている。クレジットカード情報などを盗み取る「フィッシングサイト」の可能性があり、情報セキュリティー会社は「公式サイトや正規代理店以外での購入は避けて」と注意を呼びかけている。
情報セキュリティー大手「トレンドマイクロ」(東京都)によると、偽サイトは英語表記のものが複数確認されており、万博の公式サイトと似たドメイン(インターネット上の住所)が使われている。
公式サイトのドメインは「expo2025.or.jp」だが、偽サイトは「osakaexpo−2025」「osakajapan」などと地名やハイフンが付いている。
こうしたドメインが、交流サイト(SNS)上や携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を通じて出回るなどして、誘導される恐れがあるという。
中には、公式ロゴや万博関連のイベントの写真が無断で使われていて見分けがつきにくいサイトもあり、公式サイトかどうか確認するには「ドメインを見るしかない」(トレンドマイクロ)のが現状だという。
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サイトには、購入者に氏名や電話番号、メールアドレスといった個人情報を入力させるフォームも設けられている。そして購入に進むとクレジットカード情報の入力も求められるとみられ、そうした情報が盗み取られて勝手に使われてしまう危険性がある。
サッカーのワールドカップやオリンピックなどの国際的なイベントの前には、こうした偽サイトが作られる傾向にある。サイトが開設された当初は検索エンジンで上位に表示されにくいが、時間が経過すると一般に目にしやすくなる可能性もあるという。
トレンドマイクロの成田直翔シニアスペシャリストは「万博は開催期間が長いため、万博に話題が集まる度に偽サイトが増える可能性がある」と指摘。チケット購入前に「正規のサイトのドメインを把握してほしい」と話している。【菅野蘭】
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