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フィギュアスケートの24〜25年シーズンを締めくくる世界国別対抗戦(17日開幕、東京体育館)をめぐり、珍しい現象が起きている。
4日午前8時26分、東京製旗株式会社(本社・墨田区)がX(旧ツイッター)に「ジョージア国旗につきまして、ご注文が集中したため一部のサイズの商品は店舗・オンラインショップともに在庫切れとなっております。ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません」と投稿。7日正午時点で10万回表示となっている。
なぜ、ジョージア国旗が人気なのか。
世界国別対抗戦にはチームランキングの上位6カ国が出場。ジョージアが韓国とのデッドヒートを制して6位となり、初出場を決めた。そうした頃から同社でもジョージア国旗の購入が増え、スタッフが「普段は出ない旗が出るようになった」と調べたところ、フィギュアスケートとのつながりが分かったという。実際に「フィギュアの大会があるので…」というファンからの問い合わせもあった。
フィギュアスケートの国際大会では観客が自国以外の国旗も手に応援し、各選手へエールやねぎらいを送る光景が日常化している。
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同社における普段の在庫は、米国やイタリアなどの10分の1以下。瞬く間に人気のMサイズ(34センチ×50センチ、税込み2000円)が売り切れた。Mサイズの入荷は大会までに間に合わない見込みといい、購入希望のファンには52センチ×52センチのお弁当チーフ(税込み660円)などを紹介している。
スポーツイベントの際に購入が集中する事例はあるが、サッカー、テニスなど他競技と比べ、フィギュアスケートはラトビア、カザフスタンなど、ジョージア同様に在庫がそう多くはない国が人気になることがあるという。担当者は「ファンの皆さんは、本当に温かい方ばかりです。在庫がない旨を伝えても『次を待ちますね』『次回のために用意しておきます』などと、お叱りの言葉がなく、前向きな広い心で接してくださっています」と感謝した。
ジョージアは東ヨーロッパに位置し、日本では15年3月までグルジアと呼ばれてきた。
世界国別対抗戦には世界選手権(3月、米ボストン)でペア4位となったアナスタシア・メテルキナ、ルカ・ベルラバ組、男子9位となったニカ・エガゼらが出場。五輪2大会出場で現役引退を表明していた男子のモリス・クビテラシビリもエントリーしている。かつては男子のバフタン・ムルバニゼ、女子のエレーネ・ゲデワニシビリらがけん引してきた。
他競技では大相撲で元大関栃ノ心のレバニ・ゴルガゼさんらが、出身者として日本で広く知られている。【松本航】
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