香港前場:ハンセン10.7%安で3日続落、上海総合6.3%下落

1

2025年04月07日 14:01  サーチナ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サーチナ

 連休明け7日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比2445.19ポイント(10.70%)安の20404.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が909.95ポイント(10.81%)安の7510.19ポイントと大幅に3日続落した。売買代金は3220億1630万香港ドルに拡大している(3日前場は1639億7140万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。貿易戦争がエスカレートする中、世界経済の先行きが悲観されている。トランプ米政権が貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」を発動したことを受け、中国政府は米国からの輸入品全てに34%の追加関税を課すほか、レアアース輸出規制も実施すると発表した。世界の二大経済大国、米国と中国の関税応酬で、世界のサプライチェーン(供給網)混乱や景気下押しが危惧されている。「トランプ関税」にはカナダなどが報復措置を打ち出したほか、欧州連合(EU)も対抗措置を示唆した。米金融大手JPモルガン・チェースは4日、米国と世界が今年、リセッション(景気後退)に陥る確率を従来の40%から今回は60%に引き上げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が22.8%安、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が19.7%安、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が18.6%安と下げが目立っている。
 セクター別では、自動車が安い。吉利汽車HD(175/HK)が17.4%、小鵬汽車(9868/HK)が16.0%、東風汽車集団(489/HK)が14.7%ずつ下落した。そのほか、自動運転向けAI(人工知能)の知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が22.3%安、速騰聚創科技(2498/HK)が20.2%安、地平線(9660/HK)が16.9%安と値を下げている。
 半導体やAI技術、クラウド、ロボットなどの銘柄群も急落。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が18.0%安、蘇州貝克微電子(2149/HK)が11.4%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が17.4%安、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が15.7%安、万国数拠HD(9698/HK)が24.1%安、金山雲HD(3896/HK)が17.3%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が20.2%安、深セン市越疆科技(2432/HK)が11.5%安で引けた。
 医薬セクターも売られる。薬明生物技術のほか、百済神州(6160/HK)が18.7%安、信達生物製薬(1801/HK)が17.9%安、康希諾生物(6185/HK)が17.8%安、石薬集団(1093/HK)が12.7%安で前場取引を終えた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.34%安の3130.17ポイントで前場取引を終了した。消費関連が安い。ハイテク、不動産、資源・素材など全業種が下げている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

このニュースに関するつぶやき

  • 草「自動運転向けAI(人工知能)の知行汽車科技(蘇州)が22.3%安」
    • イイネ!5
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

前日のランキングへ

ニュース設定