インバウンド消費動向調査より 【気になる都道府県別ランキング・8】各種調査データをもとに、都道府県や市町村にまつわるランキングを紹介します。今回は、観光庁が公表しているインバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)から、都道府県別の訪問者数を紹介します。
その他の画像はこちら●東京・大阪・千葉・京都の上位4都県が他を大きく引き離す
観光振興などに役立ててもらうため、観光庁は四半期ごとにインバウンドの消費動向に関する最新のデータを公表しています。
最新の2024年年間データによると、都道府県別訪問者数は、1位東京都(1834万人)、2位大阪府(1409万人)、3位千葉県(1302万人)、4位京都府(1050万人)、5位福岡県(397万人)でした。
一度の訪問に複数の都道府県を回る旅行者も多いため、「訪問率」もあわせて公表しており、訪問者数1位の東京都は51.5%、2位の大阪府は39.6%、5位の福岡県は111.2%でした。一方、訪問者数27位以下の県では、訪問率は1%を下回っています。
訪問者数・訪問率は新幹線や特急などの公共交通機関の利便性、海外でも知られる有名観光地の有無なども大きく影響しているとみられ、例えば、埼玉県は人口数は全国5位にも関わらず、インバウンド訪問者数は22位にとどまり、訪問率はわずか1.2%でした。対して、人口6位の千葉県は、インバウンド訪問者数ランキングでは3位です。同じ首都圏エリア内に位置することからインターネット上でこの2県は比較されがちですが、インバウンドは千葉県の圧倒的勝利といえるでしょう。
なお、24年の訪日外国人旅行消費額(宿泊や土産など滞在期間中に消費した金額の合計)は23年比で53.4%増、19年比で69.1%増と過去最高を更新したそうです。今後もさらなる伸びが期待されます。(BCN・嵯峨野 芙美)