
生成AIを活用した独自機能の搭載は、昨今のスマートフォンのトレンドのひとつです。
スマートフォン向けOSのAndroidを展開するGoogleが「Googleフォト」アプリなどを通じて他メーカーでも使える機能を多く展開している一方で、スマホメーカーが独自に提供しているAI機能もあります。
例えば「OPPO」のスマートフォンでは独自の「ColorOS」にひもづく独自の機能群があります。
ここでは、OPPOのスマホで具体的にどのようなAI関連機能が使えるのかを前後編で紹介していきます。
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なお、こうしたAI機能への対応状況は、機種やOSバージョン、設定言語などによっても異なるため、ここでは機種ごとの対応状況については割愛させていただきます。
●AI鮮明度強化
「AI鮮明度強化」は、解像度の低い写真を画像生成AIの補助を借りつつ、高解像度に変換するという機能です。
手順としては「写真」アプリで画像を開き「編集」→「AIエディター」→「鮮明度強化」と操作を進めることで実行できます。
ズームを使って撮影したものの、なんとなく「解像度が荒いな」と感じた写真などで、試してみたくなる機能です。
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●AI反射除去
「AI反射除去」は、ガラスの反射が映り込んでしまった写真を補正して、反射を軽減してくれる機能です。
反射が完全に消えるわけではなく、目立たなくなるように処理されるので、窓越しに風景や人などを撮影した際に、あとから写真を綺麗に整えるのに使えます。
こちらも手順は「写真」アプリで画像を開き「編集」→「AIエディター」→「反射除去」と選択すればOKです。
旅行時には、車窓や建物の窓際からガラス越しに風景を撮影する機会も多いはず。地味ではありますが、実用性の高い機能だと感じます。
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●AIぼけ除去
「AIぼけ除去」は、撮影時に動いてしまったりピントが合っていなかったりして、ピンボケしたりブレてしまったりした写真を、AIによる補正でディティールを整えつつ、ボケ・ブレを軽減してくれる機能です。
こちらも「編集」→「AIエディター」→「ぼけ除去」と選択して使うので、他の機能と操作の流れはほぼ同じです。
最近のスマホだと写真を手ブレさせてしまう機会は少ないかもしれませんが、ペットや子どもなど動きのある被写体を撮影する機会が多い場合には頼りになりそうです。
●AI消しゴム2.0
写真関連の定番AI機能である、写り込みを削除する「AI消しゴム」機能にも対応しています。
こちらも写真アプリの編集画面から「AI消しゴム」を選択することで利用できます。
現在はバージョンが「2.0」になっており、手動で選択した部分を削除する意外にも、背景に映った人物を自動認識して、簡単な操作で削除できる機能などが追加されています。
こうした機能が使えると、人が多い観光地での撮影でも、映り込みをさほど気にせずに行えるのがうれしいポイントです。