ファミリーマートは4月中旬から、「加盟店オンライン学習システム」を順次導入する。加盟者が必要な知識を、自分のタイミングで習得できる仕組みを整えることで、店舗の経営や運営力の向上を促進する狙い。
同システムでは、加盟者への新たな学びやリスキリングの機会を提供するとともに、自己学習を促す環境を整備する。コンテンツは、労務管理、コンプライアンス、品質衛生管理などの必須項目のほか、人材育成、ファミペイなどの基礎項目に分類されている。
各コンテンツは動画形式で、店長業務の合間時間に短時間で閲覧できるとともに、学習進ちょくも管理画面で可視化され自己分析が可能となった。
これまでファミリーマートでは、加盟者への学びの機会として、フランチャイズ加盟時に受ける店長研修などが中心だった。
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法改正にともなうオペレーションの変更や新システムの導入、コンプライアンス、サステナビリティ、食品衛生管理などへの対応は、これまで本部の営業指導員がガイドや案内文書を使って、研修や指導を行っていた。
そのため、営業指導員による準備、説明、店長の学習には多くの時間がかかっていた。しかし、新しいシステムの導入により、こうした作業時間は最大で50%削減される見込みで、店長が学ぶ時間を確保しやすくなるほか、営業指導員の業務効率も向上するとしている。
今回のシステムは、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の店舗を除く、全国の約1万5300店を対象に導入する。今後、必要なコンテンツを順次拡充していく予定で、同社は「加盟店に対する学びの環境を提供し、店舗運営力の向上につなげていきたい」とした。
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