
今週の注目記事・1「フジテレビ『調査報告書』の全貌『第二の日枝久』に懸念」(『週刊新潮』4/10日号)「グラビア 問題発覚から3カ月 中居正広を初撮影」(『週刊新潮』4/10日号)「中居正広&フジ日枝帝国 小誌が掴んだ全真相」(『週刊文春』4/10日号)
同・2「スライディングを志願の再撮20回 CM現場でもSHOW TIME!」(『FLASH』4/15日号)
同・3「解散命令でも4.12合同結婚式強行 統一教会が始めた新霊感商法」(『週刊文春』4/10日号)
同・4「国立循環器病研究センター理事長のパパ活写真」(『週刊文春』4/10日号)
同・5「銭湯で男性客に性的暴行 歌手『中孝介』の“優しい歌声”が胡散臭い」(『週刊新潮』4/10日号)
同・6「今井絵理子内閣府政務官 非道パワハラ『浮気トラブルで警察出動』女性秘書2人が消えた!」(『週刊文春』4/10日号)
同・7「国内最大規模 違法スカウト集団『ナチュラル』現役メンバーが明かす『恐怖支配』と『トップの正体』」(『FRIDAY』4/18日号)
同・8「悪魔のトランプ25%関税 5つの急所」(『週刊新潮』4/10日号)
同・9「歴代2位『350勝』投手 米田哲也(87)が陥った極貧生活」(『週刊新潮』4/10日号)
同・10「女性暴行で起訴 ジャンポケ斉藤が示談しなかった理由」(『週刊文春』4/10日号)
驚くほどの速さでニュースが消費されていく。
3月31日にフジテレビ女性アナと中居正広の性的トラブルの真相と、フジのトップたちの人権意識のなさを調査する第三者委員会が報告書を公表し、会見を開いた。
そこには衝撃的な事実が書かれていて、翌日の新聞では大きく取りあげられた。
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だが、それから1週間。早くもその話題は過去に押し込められようとしている。
この問題でフジの“三悪人”の一人、当時専務だった大多亮が辞任した。
「関西テレビは4日、大多亮(とおる)社長(66)が同日付で辞任した、と発表した。フジテレビの一連の問題をめぐり、大多氏は性被害が発生した当時のフジ専務だった。関テレはフジ系列の準キー局。6月に開催予定の同局の株主総会までは、福井澄郎会長(77)が社長を兼任するという。
大多氏は、この日開かれた臨時取締役会の後に取材に応じ、自ら辞任したことを報告。3月31日に公表された第三者委員会の調査報告書で自身の責任について厳しい指摘を受けたとし、『これ以上、関西テレビの社長の職を続けることは不適切と考えた』と述べた」
(朝日新聞Digital4月5日 5時00分)
サントリーのように、「CM出稿を考えてもいいのではないか」という企業も出てきたらしい。
日枝久がいなくなり、日枝の“寵愛”を受けていた者たちが辞めていくが、残されたフジテレビが社内風土をガラリと変え、再生できるのかはまだ未知数である。
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ジャニー喜多川事件のように、事件隠蔽に加担したテレビや雑誌は、おざなりの「反省」をしただけで、二度とこのようなことが起きないようにするには、という重要な点が置き去りにされた。
フジもその道を辿るのだろう。フジの問題はテレビ業界全体の問題である。フジだけの、それも日枝だけの責任に矮小化してはならないこというまでもない。
その覚悟が、フジを含めてテレビ業界から見えてこない。これでいいはずはないのだが、視聴者たちやスポンサー企業の「忘却」は早すぎると思うのだが。
さて、今週は新潮のグラビアに掲載された中居正広の近影はスクープなのだが、鮮明さに欠けるのでやや減点した。
というわけで今週も順位なし。
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最初は、「私はコレで吉本興業を首になりました」芸人・ジャンポケ斉藤(42)の話から。
ロケバス内で20代女性に性的暴行を加えたなどとして、不同意性交と不同意わいせつの罪で在宅起訴された斎藤は周囲に、「法廷で争う」といっているようだ。
斉藤は「無理やりではなかった」と主張しているようで、被害女性とは示談していないという。その理由は、
「斉藤は『示談を申し入れたけど、二、三百万で収まると思っていた』とか『でも高額すぎて断念した』とか、もっともらしく言っていた。確かにまだ一億円ほど借金があるそうで……」(芸人仲間)
示談になれば情状が考慮され、起訴猶予のケースもあるのに、多額の借金のために、それもできず、奥さんは子どもを連れて出ていってしまったという。
もし有罪になれば、5年以上の禁錮刑の可能性もある。多少売れたことをいいことに、ギャンブルにのめり込み、女性を弄んだ。その代償は大きすぎたようである。
こちらはさらにみじめな話である。プロ野球界で350勝、19年連続2桁勝利の金字塔を打ち立て、名球会入りしている元阪急ブレーブスの大投手・米田哲也(87)が、尼崎のスーパーから缶酎ハイ2本を盗んで警察沙汰になったのである。
新潮によれば、1969年の彼の年棒は1500万円だったという。球界最高の年棒は長嶋茂雄の3200万円だが、初任給約3万円の時代である。
「米田さんは朝まで飲み明かしても、その日の登板試合では完封勝利をおさめてしまう。いくら飲んでもまったく酔わず“ガソリンタンク”の異名を持っていました」(元スポーツ記者)
引退してからも野球解説などをして活動し、2000年には野球殿堂入りも果たした。
私でも知っている、あの米田がなぜそこまで落ちぶれてしまったのか……。
新潮は、10年間も家賃滞納して払わず逃げてしまったり、万引きは今年で3回目、名球会のメンバーに金を無心していたりと、困窮の極みだったという。
貯えもそれなりの仕事もあったのに、そこまで落ちたのは慣れない水商売に手を出したからだというのだ。
地元の飲食店関係者がこういう。
「バブルの頃、西宮市で自身の記録にちなんだ『セナ350』というスナックを経営していました。が、実際はスナックというよりラウンジに近く、女性が6、7人いるようなお店。米田さん自身がお店にいるわけではない。“店を任せていた女性に騙された”とか“人件費がかさんでしまった”などと言われていますが、つまるところ、米田さんに商売のノウハウがなかったのでしょう」
1985年に購入した芦屋市の高級マンションを、96年に抵当に入れて5000万円の借金をするも、同年、大阪国税局に差し押さえされていたという。
米田より3歳年下の張本勲のところにも、カネを貸してくれといいに来たが、断ったという。
「事件を知って、淋しいというか悲しい。これが大投手の成れの果てか、と。輝かしい球歴を残しているから、いくらか老後の貯えぐらい残して真面目にやってくれていると思ったのだけれど、本当に胸が痛みます」(張本)
江川卓や桑田真澄なども、不動産に投資していたがバブルが弾けて、大借金を負ってしまった。そのため江川は、巨人の監督になれたはずなのに、なれなかった。
大選手必ずしも人生の成功者ではない。だが、米田の場合はあまりにもみじめで、言葉を失ってしまう。
お次はトランプ大統領が選挙前の公約通り、各国に関税をかけると公言し、発動したから、日本は自動車産業が壊滅的な打撃を受け、日本経済は沈没するのではないかと大騒ぎである。
今日(4月7日)の東京株式市場は一時2800円も値下がりしている。
新潮によれば、この関税の目的は、国内産業を保護するためと、関税によって他国の譲歩を引き出すディール(取引)のためだという。
日本の自動車の最大手であるトヨタは、アメリカで販売している自動車の約50%はアメリカ国内で生産しているから、影響はあるにしてもそれほどではないようだ。
ホンダや三菱もほとんど日本からアメリカ向けに輸出していないので影響は少ないといわれるが、マツダとスバルはアメリカ国内での生産規模が小さいため、大きな打撃を受けるかもしれないようだ。
これまでも、日米貿易摩擦や、冷戦後、最も安いところで作って最も儲かるところで売る「グローバリゼーション」。そして現在の、世界で最も大きい資源と市場を持つ米・中・ロが、それぞれ自国ファーストを打ち出し、ブロック経済化が進んできた。
「日本はそのたび順応してきました。現在の日本は北米ブロックについているのだから、米国のルールに合わせながら工夫しながらやっていくしかありません。F1やオートバイのMotoGPでも同じ経験をしました。我々ホンダが強くなると、運営する欧米勢がルールを変えてくる。それでも我々が勝つと、またルールが変わって……。こういう“試練”に日本は慣れているはずです」
そう元ホンダ副社長の入交昭一郎(85)は話している。
確かにその通りではあるが、今回のトランプの無茶ぶりは、世界中を混乱させ、アメリカも日本の市場も株価が下落している。
トランプはロシアには関税をかけない。理由は、経済制裁が続いているため、ほとんど取引がないといっているようだが、昨年の対ロシア輸入額は約32億ドルもあったのである。
その上、日本は物価高で、庶民の懐は痛み切っているのだ。これを乗り越えるには、優れた政治家の外交交渉と、企業努力が必要だが、今の日本にはそのどれもないように見える。
私は、この機会に、アメリカ離れをするべきだと考える。これからのアメリカは孤立主義が続くのだろう。
それに引きずられて右往左往するよりも、隣の中国との関係修復を急ぎ、友好関係を復活させることこそ急ぐべきである。
アメリカよさようなら、中国よこんにちは。小国は知恵を使わなくては生き抜いてはいけないのだから。
さて、FRIDAYが先週から「ナチュラル」という犯罪者集団を追いかけている。FRIDAYによれば、
《ナチュラルは2000人近くのメンバーを抱え、東京・歌舞伎町(新宿区)を始め、北海道から九州まで全国ほぼすべての繁華街で風俗店などに女性を紹介するルートを持っているという。その強固な組織性と時に見せる凶暴性から、他のグループとは一線を画す存在だと言われてきた。過去には、メンバーに対する凄惨なリンチが明るみに出たこともある。
警察当局は、構成員が入れ替わりながら反社会的な活動を行っている「匿名・流動型犯罪グループ」通称トクリュウと位置づけて、情報収集や摘発を強化している。しかし、別のスカウト集団『アクセス』は’24年11月にトップ、今年2月にナンバー2と目される男が逮捕されたが、ナチュラルについては摘発されるのは現場のスカウトがほとんどで、上層部の詳しいメンバー構成や組織運営の実態については、明らかになっていない部分も多い。スカウト業界に詳しい人物は、こう解説する。
「構成員の数や得ている収益からみても、ナチュラルが最強のスカウト組織であることは間違いないでしょう。通常、スカウトグループの捜査は警視庁だと生活安全部が担当しますが、ナチュラルについては組織犯罪対策部の暴力団対策課が中心になって捜査しています。それだけ“反社”の色が濃いということ。かつては敵対していた暴力団とも手打ちをして、今はむしろカネの一部が向こうに流れているとみられています。内部統制は、ある意味でヤクザ以上に厳しいと言われ、捜査への対策や情報管理を異常なまでに徹底しているところも大きな特徴です」
スカウトの仕事は、路上で声をかけたり、SNSで言葉巧みに誘ったりして女性を集め、主に風俗店などに送り込むことである。最近は、「出稼ぎ」と呼ばれる海外での売春の斡旋や、AVへの出演を仲介することも多くなっているという。》(FRIDAYDigital04月02日より)
中には5000万円以上を稼ぐ者もいるという。
《スカウト側は、女性を店に紹介すると店側からスカウトバックという報酬を受け取ることができる。報酬は女性の稼ぎのおよそ15%で、女性がそこで働いている限り続く。ヤリ手のスカウトの場合だと月収が数百万円以上にのぼり、なかには年収5000万円以上を稼いでいる者もいる。ただ、条例で路上などの公共の場所で声をかけることが禁止されている場合はもちろん、そうでなくても風俗店などに紹介すること自体が、職業安定法違反(有害業務紹介)として摘発対象になる。ホストへの借金を返すためだとして女性を半ば無理やり店に送り込むという悪質なケースもあり、全国の警察に取り締まり強化の指示が出されている。》(同)
今週はその後編で、ナチュラルのメンバーの一人を直撃している。
ナチュラルは、「本社」と呼ばれる執行部とプレイヤーと呼ばれる現場のメンバーの間で、秘匿性の高い専用のアプリを使ってやり取りされ、昨年の収益は50億円にものぼるとされる。
FRIDAYはナチュラルの現役メンバーにインタビューしている。
組織内には、現役の早慶の学生もいて、中には大学のサークルのメンバーの多くが加入しているケースもあるという。
「自分もそうでしたけど、最初は割のいいバイトだという感じで、あまり深く考えずに入ってくる人がほとんどじゃないですかね。学生で羽振りがいいとモテますし、稼いでいるという優越感みたいなものもありますので。でも組織に入ってある程度時間が経つと、抜けられなくなるんです」
まるで秘密結社のように内部統制が厳しいという。当然、破った者にはリンチのような制裁をすることもあるようだ。
ナチュラルの創設者である「会長」の居場所は、特定されないように頻繁に居場所を変えているようで、知っている人間はほとんどいないそうだ。話をしてくれた当人は、
「本当はきちんとした会社に入って親も安心させたいと思っていましたが、普通の仕事より稼げることや人間関係もあって、ズルズルときてしまいました。
自分の責任は自覚しています。後悔していて、だからこそ怖いですがこうして話そうと思ったんです」
匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の代表的な存在のナチュラルも、警察の捜査の遅れで被害者が増え続けている。名前を騙っても何でもいいから、この組織の内部に入り込んで一網打尽にしてもらいたいと切に思う。
次は文春から。今井絵理子(41)という参議院議員がいる。もとSPEEDのメンバーで、同じ芸能界の大先輩である山東昭子の誘いを受け、麻生派に所属し二期目になる。
アイドル好きの石破から、沖縄問題などを所管する内閣府政務官に抜擢された。
今井は、以前新潮が、神戸市議だった橋本健(45)と不倫の末、略奪婚したと報じた。
離婚した橋本は今井のところに転がり込み、一緒に生活しているそうだ。しかし、この2人、何かにつけて喧嘩が多く、警察を呼ぶ事態になったこともあったそうだ。
その度に、今井の秘書たちがその後始末に駆り出され、仕事以外のことで消耗していったと文春が報じている。
今井に振り回された2人の女性秘書は、心身の疲労で帯状疱疹ができたり、重度のヘルペスに悩まされ、ついに2人とも辞めてしまったというのである。
元秘書は今井のことをこう話している。
「議員は人の痛みが全然わからない。弱い立場に寄り添うことができない」
こんな人間が沖縄問題で、沖縄の人たちの痛みを感じ、彼らのために働くことなど考えられはしないだろう。
石破茂首相の人を見る目は全く当てにならないということである。
私は、中孝介(あたり・44)という歌手を知らない。焼酎のCM曲として使われていた「花」や、フジ系の『ザ・ノンフィクション』のテーマだった「サンサーラ」は聞いたことはあるが。
その中をあっという間に有名にしたのが、3月28日の午前2時頃、東京品川区にある公衆浴場の休憩スペースで寝ていた面識のない20代男性のイチモツを咥えて、男性に取り押さえられ、逮捕されてしまった事件である。
中と数年前に知り合った男性はこう語っている。
「きっかけはマッチングアプリです。都内のホテルで私と二人で会うはずだったのに、彼の強引な提案に押し切られる格好で男性をもう一人呼んで、結局3人でしました。もともとそういうプレーが好きなのだと思います。ちなみに彼は“挿入するほう”。性に貪欲で、悪く言えば、だらしないタイプです」
中は、地上でもっとも優しい歌声と評されているそうである。優しいおじさんにいきなりあそこを咥えられた若者は、さぞ驚いたことだろう。
ところで、国立循環器病研究所センター(大阪府・吹田市)という病床550床、職員数は約1300人という心臓外科の権威である大病院の理事長が、こともあろうに「パパ活」していたと文春が報じている。
その名を大津欣也(66)という。こんなとんでもない話が出てきたのには裏があった。
大津が責任者を務めた7本の論文に、画像の不適切使用が指摘されたり、大津のパワハラが第三者委員会で認定されるなど「不祥事」が続いた。
こうしたことに対して大津は、自身を追い落とそうとする「反大津派」の策謀だと反発しているというのである。
スーツ姿の男性が清楚な女性とラブホへ入る写真や、茶髪女性と喫茶店で談笑する男性の写真を文春は手に入れたそうだが、それは、病院の関係者によって、大津の行動確認が行われた際のものだという。
だが、大津も反撃に出た。4月1日付で、大津の政敵といわれるナンバー3の病院長を降格する人事を行ったというのである。
ナンバー2も3月末で定年退職し、目の上のたん瘤を追い払ったというのだ。
事実はどうあろうと、患者たちを置き去りにして、権力争いを繰り広げている大病院の醜態こそ、批判されるべきであろう。
お次は、ついに解散命令が出された統一教会だが、反省するどころか、韓鶴子総裁は、まだ金集めをしようと号令をかけ、壺に代えて新たな霊感商法を考え、信者たちに売りつけているというのである。
3月25日、東京地裁は統一教会に対して解散を命じた。教団が抗告すれば、東京高裁へと移るが、解散が高裁でも支持された場合は、即座に清算手続きが始まる。
だが、韓鶴子は「日本政府と戦え」と檄を飛ばしているそうである。
ではどのように戦うのか? アメリカ政治に詳しいという統一教会関係者はこう話している。
「米国の共和党の有力者を動員して、日本政府にもっと圧力をかけろということです」
確かに、バンス副大統領は2月に統一教会の関連団体が首都ワシントンで開いた「国際宗教自由サミット」で講演し、「宗教の自由擁護はトランプ政権の重要課題だ」と述べたという。
さらにトランプが新設を決めた信仰局の局長には、福音派のポーラ・ホワイト牧師。統一教会系のイベントに出席するなど、シンパであることを隠さない人物だという。
今月の10日から13日まで、ソウルの蚕室ロッテホテルワールドで「ワールドサミット2025」が行われる。
一期目の任期を終えたトランプや安倍元首相が、ビデオメッセージを送ったのが、3年前のこのイベントだったそうだ。
さらに、しんぶん赤旗日曜版(4月6日付)では、石破茂首相と統一教会との不都合な仲という記事が一面に出ている。
《石破茂首相がこれまで国民に隠してきた統一協会との“不都合な関係”が編集部の取材で判明。石破氏は安倍政権下の2014年9月に地方創生担当相に就任。大臣室に「世界日報」の社長(当時)らを招き入れて座談会を行い、「世界日報」(15年1月)に掲載していました》
トランプから石破までが、統一教会と“親交”があるとすれば、まだまだ統一教会側は、徹底抗戦できるのかも知れない。
さらに協会側は、資金集めのために「新霊感商法」を生み出したという。昨年以降盛んに行われている「中心霊分立摂理」がそれだというのだ。
「人の体のあちこちに、あらゆる病気と苦難を誘発する中心霊が取り憑いている。これを見つけて、取り祓うという儀式です」(現役信者)
中心霊一体につき2万円だが、誰でも最低13体あるといわれるので、それだけで26万円。それも一度祓っても別の場所に現れたりするというから、際限なく金を払うようになるというのだ。
オレオレ詐欺同様、このような呆れ果てた教団は、次々に信者から金を巻き上げる手段を考え付くのだ。
早く解散させないと、被害を受ける信者たちが増えるばかりである。
お次は日米が「オータニサーン」と叫んでいる大谷翔平の球場以外、CM現場での“素顔”を探ったFLASHの記事。
大谷ドジャースは開幕以来快進撃を続けているが、大谷は野球以外での実入りも凄いらしい。
《米スポーツビジネスニュース「スポーティコ」は3月20日(日本時間)、大谷がスポンサー収入だけで1億ドル(約149億円)を超える見込みだと報じた。
1億ドル超えは日米の球界にとっても初のことで、スポーツ界全体を見渡してもゴルフのタイガー・ウッズ、テニスのロジャー・フェデラー、NBAのステフィン・カリーら、3人だけという偉業だ。そんなレジェンドと肩を並べた大谷は現在、18社の企業とCM契約を結んでいる。》(SmartFLASH04.04 06:00より、以下も《》内は同じ)
大谷のCM幹事社は電通だそうだ。
球場内での大谷のパフォーマスは魅力的だが、CM現場でも同じだという。
《「もの作りに対する姿勢に驚かされました」と語るのは、コーセーのスキンケア商品「雪肌精」の撮影スタッフだ。
「決めカットを撮影中、『今のを見せてもらっていいですか?』と、何度もモニターを確認していたことに驚かされました。
また、スライディングのシーンでは、怪我防止のために特殊なマットを敷いて私服風の衣装でやってもらったのですが、ここでも何度もモニターを確認して、『もう1回やらせてもらえますか?』と、納得がいくまで合計で20回以上も繰り返してくれました。
『どうしても、本当のスライディングじゃないので体が緩んじゃうんですよね』と、最後は何枚も重ねていたマットを1枚だけにして、見事なスライディングを披露してOKとなりました」》
今年3月17日からオンエアされているのが、伊藤園の「お〜いお茶」のCMだが、この時のパフォーマンスもすごかったようだ。。
《「『お茶の常識、すてましょう。』というキャッチコピーと、その世界観を見せるために、大谷選手には野球ではなくサッカーボールをリフティングしてもらう、というコンテで撮影に臨みました。
高校時代によくサッカーをやっていたそうなのですが、最初は『あれっ、なんか下手になっている』『あ〜、今のはヒドい!』などと照れていましたが、やっていくうちに思い出したのか、最後はサッカー選手かと勘違いするぐらいの見事なリフティングでした。
じつは、撮影スタッフとしては『悪戦苦闘する大谷翔平』を狙っていたのですが(笑)、うますぎておもしろくないということもあって、CMではNGになったカットも差し込んでいます。
『サッカーをやっていても一流になったでしょうね?』と聞くと、『今からでも間に合いますかね?』と、場を和ませてくれました。》
大谷にとって「睡眠は不可欠で重要です」というだけあって、nishikawa(西川)の撮影現場では、“素の大谷”が垣間見えたというが、女性スタッフにはやや刺激が強すぎたようだ。
《「『快適な眠りを追求する』をコンセプトに、いろいろな数値を取らせていただきました。そのときTシャツ1枚だったのですが、とにかく筋骨隆々の肉体がすごすぎて。もう、見ているだけでため息が出るというか(笑)。
とにかく寝ることが好きなようで『ほっとくと10時間以上寝られますね』と。さらに『最近、僕いびきかくんですよね』と、小声で恥ずかしそうに囁いていたのがキュートでした。もしかしたら、真美子さんから指摘されたのかなと想像してしまいました(笑)」》
さらに世界で5億人が遊ぶといわれているバトルロイヤル型のオンライン対戦ゲーム『Fortnite(フォートナイト)』と契約したというのである。同ゲームは基本プレイは無料だが、自分が操作するキャラクターの見た目を変えることができる『スキン』が販売されている。
そして今回、大谷選手の見た目になれるスキンが発売されたという。用意されたスキンは、ドジャースのホームとビジターのユニホーム姿に加え、甲冑姿の『サムライ翔平』や、愛犬のデコピンを模したアクセサリーまで登場するというのだから、ファンにはこたえられないだろう。
《このスキンは、3月18日午前9時より発売されました。つまり、MLB東京シリーズの開幕戦の日から、ゲーム上で大谷選手になりきることが可能になったのです。
世界的に人気なゲームゆえに『フォートナイト』との契約料は、ほかのCM契約と比べても巨額になると思われます。大谷選手のスキンは1種類で約1500円、全種類セットとなったものが約2800円で販売されています。
そもそも、フォートナイトに課金される金額は月間数百億円、年間で1000億円を超えています。大谷選手のスキンは大人気でしょうから、そのうちの数%が大谷選手に入ると考えると、恐ろしい金額になりますね」》
今シーズンでホームラン王、打点王、首位打者を獲得して3冠王にでもなれば、世界中のCMが大谷翔平で埋め尽くされるかもしれない。
今週の最後は、新潮と文春で報じられている第三者委員会についての総括、中居正広の近況、フジテレビの今後について3本まとめてみた。
まずは、新潮のスクープである中居正広の近影について。
デイリー新潮(04月04日)から引用してみる。
《中居氏が都心の住宅街に現れたのは3月28日。おりしも日枝久フジ・メディア・ホールディングス取締役相談役(87)の辞任が明らかになった翌日のことだった。
昨年末に女性トラブルが報じられた後、一度は“示談済み”と主張したものの、今年1月23日に芸能界引退を発表。それ以降、「北海道にいるらしい」「海外に逃げた」など出所不明の情報がネット上のみならず、メディア関係者の間でも飛び交っていたが、彼は都内にとどまっていたのである。
中居氏はニューバランスの白のキャップ、デサントの緑のフード付きパーカーに同じくデサントの黒のスウェットパンツ、足下はソールの分厚い白のスニーカー、手にデサントのベージュのカートバッグというラフな装いである。ちなみに、彼はファンの間ではスポーツウェアのデサント好きで知られている。
その中居氏が人目を忍んで訪れた先は女性トラブルでお世話になっている弁護士の法律事務所、ではなかった。そこは意外にも一級建築士の設計事務所。車とオフィスを往復すること数回、路上でも一級建築士の男性としばし話し込んだ彼は、最終的に茶色の大型封筒を手にしてその場を後にした。》
新潮は《中居氏はピーク時で、年間10億円は下らない収入を得ていたとみられている。現役時代に築いた巨額の資産を用いた、引退後の新居の建築やリフォームの相談に訪れたとみるのが自然ではないだろうか》とみている。
その新潮が、「フジに第二の日枝」が出てくると報じている。
その根拠は、第三者委の報告書が出る前の3月27日に、突然、日枝を辞めさせる「刷新人事」を発表したからだという。
企業ガバナンスに詳しい青山学院大学の八田進二名誉教授がこう話す。
「数日後に第三者委員会の報告書が出るというのに、なぜ急いで日枝氏の退任を含む新人事を公表せねばならなかったのか、早期の信頼回復につながっていません。そもそも、第三者委員会は問題の原因を究明し、それを踏まえた上での再発防止策を提言するものです。新人事はその策を実現するために、どのような新執行部が望ましいかを考えて行わなければならなかったわけで、これでは筋が違います」
新潮によれば、日枝はギリギリまで退任しようか逡巡していたという。それを、金光修フジホールディング社長らに押し切られる形で「権力の椅子を手放した」(新潮)というのである。
フジの元重役は、「これは金光のクーデターですよ」といい、「金光氏は今度の人事で日枝氏と同様に、まわりに子飼いを配しました」と付け加えるのだ。
日枝は、グループの実権を持っていた鹿内家を追い出すクーデターで権力を掌握し、長年にわたってグループに君臨してきた。
その“ドン”を追い出すためのクーデターが、この混乱する中で起きたというのである。
あり得ない話ではないだろうが、今や「ドロ船」と化しつつあるフジテレビを乗っ取ってどうしようというのだろう。
そんな内部の権力闘争に明け暮れていれば、早々に、視聴者からもスポンサー企業からも、愛想を尽かされるに違いない。
文春は、日枝の退任を発表したフジテレビには、こんな動きがあったという。
「一月二十八日、清水賢治氏が社長に就任してからHDに外部のプロ経営者を招聘する動きがありました。白羽の矢が立ったのは、楽天グループ代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏。一時期、フジ上層部は真剣に検討したものの、最終的に断念しています」(フジテレビ幹部)
新潮とは違って、日枝を追い出したが、日枝の盟友で“精神安定剤”と言われる関西テレビ放送の福井澄郎会長を社外取締役として続投させたのは、日枝のシッポが残っているではないかというのだ。
それに、この状況下でも日枝が手放さない肩書がある。フジサンケイグループの一角でもある日本美術協会の代表理事の座だ。
ここは常陸宮が総裁を務める公益財団法人で、「高松宮殿下記念世界文化賞」を主宰するなど、皇室との縁が深い。
日枝は、ここを通じて、世界各国の要人たちとパイプを構築してきたという。いわば、日枝の力の源泉のようなものだというのである。
どちらにしても、フジテレビを再生させるのは難しい。総務省に認可権を自主返納して、解散するしか道はないのではないかと、私は思っている。
文春で中居から被害を受けたフジの元アナウンサーがこう語っている。
「テレビ業界には『そういうのを乗り越えてこそアナウンサーだから』みたいな風潮がある。『セクハラをうまくかわせるのが売れる子だから』みたいな。フジはそういう社風だから我慢するしかない。でも、本来そこで戦うべきじゃないじゃないですか。ちゃんと仕事と向き合っているとか、真っ当な理由で評価されない。そういう場にちゃんと来て積極的にコミュニケーションを取って好かれるか好かれないかみたいな感じだから」
フジを含めて、テレビ業界全体が変わらなければ、また第二第三の中居や編成幹部が出てくるに違いない。
まだこの問題を忘れてはいけない。まだ始まったばかりなのだから。(文中敬称略)
(文=元木昌彦)