待望の重賞初制覇を目指すボンドガール(今年2月撮影、ユーザー提供:のまさん) 武豊騎手がボンドガール(牝4、美浦・手塚貴久厩舎)で、阪神牝馬ステークス(4歳上牝・GII・芝1600m)の11年ぶり6勝目を狙う。
武豊騎手はこれまで阪神牝馬Sに22回騎乗している。ルーキーイヤーの87年にシヨノリーガルで初制覇を果たすと、93年にノースフライト、03年にファインモーション、05年にアドマイヤグルーヴ、14年にスマートレイアーで勝利。もちろん、通算5勝は歴代単独トップの数字となる。
今年のパートナーはボンドガールだ。「ウマ娘」の藤田晋オーナーが所有するダイワメジャー産駒。ここまで8戦1勝だが、重賞では7戦して昨年の秋華賞など2着が5回、3着が1回。唯一、昨年のNHKマイルCではブービーの17着に大敗しているが、直線で不利があったので参考外でいい。前走の東京新聞杯もウォーターリヒトの末脚に屈したとはいえ、勝ちに等しいクビ差2着だから、牝馬同士なら間違いなく力上位だ。
武豊騎手にとっては菊花賞、大阪杯に続いて3レース目となる、昭和、平成、令和での3元号制覇がかかる一戦。自身が持つJRA連続年重賞勝利記録を「39」に更新できるかも含めて、その手綱捌きに要注目したい。