限定公開( 1 )
生成AIを筆頭に、テクノロジーの進化でなくなる仕事が取り沙汰されるなど混迷する世界情勢、人類はいつか滅んでしまうのか――。人間がいなくなった後の地球を温もりのある世界観で描いた漫画『BOGI-ボギ-』が『兵器として作られたロボットが、人間が滅びた地球で男の子の帰りを待つお話』と称されXに投稿されている。
作者はポポさん(@ikkaku_mute)。現在は子育ても忙しいという彼女に、制作の背景や考えていることを教えてもらった。(小池直也)
――Xに上げた反響はいかがですか?
ポポ:いつも通りという感じですかね(笑)。たくさん読まれた訳ではないのですが、まあまあ読んでもらえた印象です。
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――着想についても教えてください。
ポポ:もともとアンドロイドやロボットが出てくるお話が好きなんです。でも最近は人間の物語ばかり描いていたので、その反動で今回は人が出てこない内容にしました。あとは小さくて可愛いワンちゃんも出したかったですね。
――制作期間はどれくらいでした?
ポポ:自分にしては早い方で話を作るのに1カ月半くらい、作画も1カ月半くらいでしたかね。合わせて3カ月。
――ストーリーについてはいかがでしょう。
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ポポ:なるべくキャラクターの感情を描けるようにと頑張っています。本当は話を考えている時から心情を設計できればいいのですが、私の場合は絵を描いてコマを割る時にドラマを入れていくタイプ。
ノイが撃たれてしまう場面やハカセが脅す場面は個人的に気に入っています。特にハカセは脇役なのですが、裏設定も含めて好きなキャラクターなので、いつかスピンオフ作品などで描けたらと思っています。
――今は子育てをされながら描いているとか。
ポポ:一人の時と比べると両手が空かないので、なかなか両立は難しいです……。今は家族の協力を得て、ひとりになった時間にさっと描くという感じで。
なるべく毎日描くようにしています。昔は紙とペンでしたが、今はiPadとApple Pencilがあれば、「クリップスタジオペイント」で場所を問わず描けるので助かりますね。
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次回作以降で子どもの可愛さにフォーカスした作品も作れたらという構想もあったり。ただ人の生き死にを描くことが多いので、大きくは変わらないのかもしれません。
――なぜ人の生き死にを題材にされることが多い?
ポポ:もともと就いていた職業がそういった場面を見る機会の多い現場だったんです。コロナ禍が始まって、お家にいることが増えたのがきっかけで小さい頃に好きだった漫画に再び取り組み始めました。
――この作品のように人間も滅びると思いますか。
ポポ:さすがに滅びないとは思いますが、もしそうなったら物語としてエモいなとは感じるかもしれません。
――今後の展望も教えてください。
ポポ:新作も今作っています。自分だけでなく読者の方も楽しいと思ってもらえる漫画を描くのが理想なので、これからも頑張っていきます。
(文・取材=小池直也)
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