米Googleは4月9日、新型スマートフォン「Pixel 9a」を国内で発表した。同社のPixelシリーズのエントリーモデルで、価格は7万9900円から。9日より予約受付を開始し、4月16日から販売予定。SIMフリーモデルをGoogleストアで販売するほか、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクでも取り扱う。
9aでは、デザインを大幅に刷新。フレームとエッジともに丸みを帯びていた8aと異なり、Pixel 9シリーズと同じくフラットなフォルムに刷新した。また、昨今のスマートフォンとしては珍しく、カメラバンプの厚みが薄くなっており、凹凸が非常に少ない背面デザインとなっている。カラーはホワイト系のPorcelain、ブラック系のObsidian、パープル系のIris、ピンク系のPeonyの4種類を用意する。
Googleの最新チップ「Google Tensor G4」を採用し、8GBメモリ、6.3インチ「Actuaディスプレイ」を搭載。ディスプレイは、8aよりも35%明るいピーク輝度2700ニト(最大輝度1800ニト)を実現し、最大120Hzのアダブティブリフレッシュレートをサポート。ディスプレイ内指紋認証にも対応する。OSはAndroid15、7年間のOSアップデートが受け取れる。
同社のAIアシスタント「Gemini」も利用可能。音声でGeminiと会話できる「Gemini Live」も用意さており、有料プラン「Gemini Advanced」に加入しているPixel 9シリーズユーザーは、カメラをかざしながら周囲に見えるものについて聞いたり調べたりできる、動画と画面共有機能を順次提供するという。画像生成機能「Pixel Studio」や、オンデバイスAI「Gemini Nano」も利用可能だが、AI機能のうちスクリーンショットから情報を読み取る「Pixel Screenshot」、電話の内容を要約するメモ機能「Call Notes」(日本では未提供)には対応しない。
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背面カメラには、1300万画素の超広角カメラと、4800万画素の広角カメラを採用。広角カメラのセンサーは1/2インチと8aより小型化しているものの、画素数を6400万画素から落とし、ピクセル幅は8aと同じ0.8μmをキープ。レンズもF1.89からF1.7に明るくなっている。また、Aシリーズとして初めてマクロフォーカスに対応。広角カメラでより被写体にせまった撮影が可能だ。8倍までの超解像ズームも利用可能。1300万画素のフロントカメラも搭載する。動画は4K(背面30fps/60fps、前面30fps)に対応。
カメラのAI機能として、Pixel 9シリーズに搭載した「一緒に写る」をAシリーズで初搭載。2枚の集合写真を1枚に合成することで、撮影者を含む全員がそろった写真を生成できる。また、集合写真などで複数枚撮影した中から各々ベストな表情を1枚に合成する「ベストテイク」、生成AIを使って背景を拡張できる「オートリフレーム」、例えば紅葉や新緑を写真に追加するといった高度な編集加工ができる「編集マジック」の「イマジネーション」機能のほか、消しゴムマジック、音声消しゴムマジック、夜景モード(パノラマ対応)、天体写真機能なども利用可能だ。
フラットデザインのボディは、フレームにサテン仕上げのメタルフレーム、背面に複合素材のマットガラス、前面に米CorningのGorilla Glass 3を採用。防塵防水はIP68に準拠する。重さは185.9g。バッテリーは5100mAh、最大23Wの急速充電と、Qi対応のワイヤレス充電をサポートする。
ストレージ別の価格は、128GBモデルが7万9900円、256GBモデルが9万4900円、純正ケースが4900円。発売記念キャンペーンとして、27日までの期間中に購入したユーザーに対し、Googleストアで次回から利用できるストアクレジットを1万5000円分プレゼントする。また、PixelのほかiPhone SEなどの下取りを増額。例として、iPhone SE(第2世代)を下取りに出すと、2万5100円のキャッシュバックが受けられ、9aが実質3万9800円から購入できるとしている。
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