オグリキャップとの兄妹GI制覇 史上初の地方出身馬による桜花賞V

1

2025年04月10日 07:30  netkeiba

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

netkeiba

オグリローマン(c)netkeiba
 名馬オグリキャップが今年で生誕40周年を迎えた。そこでこの機会にオグリキャップの半妹であり、兄妹GI制覇を果たしたオグリローマンをプレイバック。94年の桜花賞を振り返る。

 オグリローマンは父ブレイヴェストローマン、母ホワイトナルビー、母の父シルバーシャークの血統。GI・4勝を挙げた「芦毛の怪物」オグリキャップの6歳下の半妹として、当歳時から注目を集めた。兄と同じく笠松・鷲見昌勇厩舎からデビュー。重賞4勝を含めて7戦6勝の成績を残すと、兄が果たせなかったクラシック制覇を目指し、やはり兄と同じ栗東・瀬戸口勉厩舎に移籍した。

 中央デビュー戦のエルフィンSでは武豊騎手が騎乗。1番人気に推されたものの、まさかの最下位9着に敗退する。それでも続くチューリップ賞では田原成貴騎手とのコンビで2着に食い込み、桜花賞の優先出走権を獲得。再び武豊騎手を鞍上に迎え、クラシック第一弾に駒を進めた。

 この年の3歳牝馬戦線はヒシアマゾンが頭一つ抜けた存在だった。しかし、外国産馬でクラシックの出走権はなし。したがって桜花賞は混戦模様となっていた。オグリローマンは単勝7.3倍の3番人気。とはいえ、オグリキャップの妹がクラシックに参戦するとあって、注目度では群を抜いていた。レースは前半1000mが59秒3と平均的なペースに。最内枠のオグリローマンは中団インを追走。そして直線に向くと、馬群を捌きながら外へ。進路ができると鋭く脚を伸ばす。1番人気のローブモンタントをかわすと、粘り込みを図るツィンクルブライドもゴール寸前で捕らえて先頭でゴール。地方出身馬による初の桜花賞制覇、そして兄のオグリキャップとともに史上6組目となるJRA・GIきょうだい制覇を果たした。

このニュースに関するつぶやき

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定