5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は、2021年5月にYouTubeに投稿された「炭化カルシウムは恐ろしい!」というタイトルの実験動画を紹介します。
●炭化カルシウムを水の中に入れると……
動画を投稿したのは、興味深い化学実験を数多く発信しているYouTubeチャンネル「NileRed」。今回のテーマは、コロコロとした石のような形をした「炭化カルシウム」です。一見無害そうにも見えますが、水の中に入れると危険な可燃性ガスが発生する物質なのだそうです。
実験者が炭化カルシウムの小さな破片を手に持ち、水の入ったビーカーに入れると、激しく泡立ちはじめました。これは、水素と炭素の化合物であるアセチレンガスが大量に発生するためなのだそうで、あっという間にビーカー内は白く濁り、泡だらけになってしまいました。
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●火を近づけると「ボン!」
ここにライターの火を近づけると……「ボン!」。大きな音とともに爆発しました。しかも、アセチレンガスが供給され続けているからか、火が消えずに水面で燃え続けています。
さらに何度もライターを近づけますが、その度に小さな爆発が発生。水は次第に白濁していき、火を近づけなくても自然と発火するようになりました。確かにこれは危険すぎる……。
ようやくガスの発生が収まったようで、ビーカーをかき混ぜてみると、なにやら白い粉末のようなものが確認できます。あの小石は溶けてしまったようですね。
●「信じられないほどクール」
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動画は270万回以上の再生数、約19万件の“いいね”を集めるなど話題に。「とんでもなく怖い」「水に火をつけられるとは」「信じられないほどクールです」といった称賛や、「初期の自動車照明や自転車のライトにも使用されていたらしいですね」「鉱山の労働者や兵士が使っていたらしい」といった化学に詳しい人たちからのコメントが寄せられています。
YouTubeチャンネル「NileRed」では他にも、化学知識があってもなくても楽しめる、危険で興味深い実験を多数紹介しています。
画像はYouTubeアカウント「NileRed」より引用
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