
岡山県をコスプレの聖地に―。コスプレ撮影や交流を楽しむイベントが20日、岡山県赤磐市の観光施設「おかやまフォレストパーク ドイツの森」で開かれる。コスプレ好きの岡山市の女性が中心となって初めて企画。「コスプレをしたり撮影したり、それぞれの楽しみ方でイベントを満喫してほしい」としており、岡山県内各地で定期開催していく考えだ。
イベント名は「ももコス」。会場のドイツの森は、漫画やアニメの世界観の表現にぴったりなヨーロッパ風の街並みエリアや巨大ブランコなどがあり、多彩な情景を生かした撮影が楽しめる。園内のネモフィラも見頃の時期で、かれんな水色の花々を入れた写真もお薦めという。
当日はコスプレーヤーかカメラマンのいずれかで参加する。声かけの可否を判別できるリストバンドを配り、一人だけで楽しみたい人にも配慮する。
発案したのは岡山市に住む勝俣利里香さん。小学生の頃から周囲となじめず、不登校になった経験がある。つらい日々の中で「アニメや漫画を見ることが唯一の生きがいだった」。好きなキャラクターになりきるコスプレにも憧れたが、なかなか一歩を踏み出せなかったという。
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昨年春、岡山市内のコスプレイベントに出かけたことが転機になった。思い思いに楽しむコスプレーヤーたちの姿を見て心を躍らせた。「自分もこんな空間をつくり、人々に喜んでもらいたい」と、2月に夫の将樹さんと実行委を立ち上げ、準備を進める。
開催費用はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で19日まで募っている。目標は50万円。設備費や広報費などに充てる。
今後、チャペルを会場にした推しのキャラクター同士の“結婚式”、参加者同士が親睦を深められる食事会といった独自の企画も検討していく。勝俣さんは「コスプレを文化として広めていきたい」と意気込む。
参加費はコスプレーヤー、カメラマンのいずれも1人2千円。入園料は別途必要。事前申し込みが望ましいが、当日参加もできる。注意事項などの詳細は公式サイトまで。問い合わせは実行委(momocos.okayama@gmail.com)。
(まいどなニュース/山陽新聞)
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