

出典:セキララゼクシィ
「自分はモテない……」そう感じている男性は、意外と多いようです。この記事では、非モテとは何か、非モテだと感じる男性の心理や特徴を心理カウンセラーの近藤あきとしさんに伺いました。また、非モテから脱却して恋愛に一歩踏み出すための方法も解説します。
非モテとは?

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「非モテ」とは、モテない状態を指す言葉です。恋愛経験の少なさや恋愛への苦手意識、外見や内面への自信のなさなどが、非モテにつながる要因として挙げられます。
「非モテ」には派生語も多く存在します。異性から恋愛対象として見られない人という意味で「非モテ男子」、「非モテ女子」や、好きな相手に対しいちずであるものの恋愛関係には発展しない「非モテコミット」などがよく使われます。
自分を「非モテ」と思う男性はどれくらいいる?

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※データ出典:マクロミル
20〜30代の男性103名にアンケートを実施し、自分は非モテだと思うかを調査したところ、約6割が自身を非モテである、またはどちらかというと非モテであると感じていることが分かりました。特に「自分は『非モテ』だと思う」と感じている人が32.0%と最も多い割合を占めていました。
多くの人が恋愛に対して自信がなかったり、自身を魅力的ではないと思ったりしている可能性を示唆しています。
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自分を「非モテ」と感じる男性の心理

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なぜ彼らは自分を「非モテ」と感じているのでしょうか?そこには、自己肯定感の低さや過去の恋愛経験の失敗から「自分には魅力がない」と思い込んでしまうことが影響しています。
また周囲と比較して、「モテる男は特別」「自分は恋愛に縁がない」などの思い込みから、恋愛を遠い世界のように感じて最初から諦めてしまうケースも少なくありません。
「非モテ」を脱却したくてもできない原因

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非モテの根本原因は、内面や思考パターンに潜んでいます。詳しく見ていきましょう。
自分には愛される価値がないと思い込んでいる
自己評価が低く、「自分なんかに魅力があるわけがない」「自分は異性から好かれるはずがない」などの強い思い込みがあります。そうして、恋愛に挑戦する気すら湧かなくなってしまいます。
友人が彼女をつくり楽しそうに恋愛をしていた場合、恋愛経験がない自分と比較して、「自分の恋人になりたいと思う人なんていない」と自己否定から恋愛を諦めてしまうこともあります。
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過去の失敗体験がトラウマになっている
過去に告白して振られた、アプローチして無視された経験など、失敗体験によって心に傷ができていることも原因として挙げられます。「もう二度とあんな思いをしたくない」と思うあまり、恋愛に対して消極的になってしまうのです。
妥協したくないという完璧主義的思考が強い
「本当に好きになれる人としか付き合いたくない」という思いを強く抱えていると、理想を高くしすぎるケースがあります。その結果、非の打ちどころのないパートナー像をつくり上げて、誰とも付き合えなくなってしまいます。
異性に対して少しでも気に入らない部分があると、「この人は違うな」と恋愛のチャンスを自らつぶしている場合も見られます。
努力するのはダサいと思ってしまう
プライドが邪魔をして、恋愛のために努力することを「必死すぎて格好が悪い」と馬鹿にしているケースもあります。自ら変わる努力を避ける言い訳にしているのです。
恋愛を特別なものと思いすぎている
例えば、「恋愛はドラマみたいに運命的な出会いがあるものだ」と期待していることもあるでしょう。特別な出会いを待ち続けるばかりでは、現実の恋愛から目を背けてしまい、身近な出会いのチャンスを逃す可能性があります。
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「非モテ」と自認する男性にありがちな特徴

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ここからは、自分を非モテと思っている男性にありがちな特徴を紹介します。
自信がない
「自分なんかが女性に好かれるわけがない」との思い込みから、自信のなさが言動に表れやすいです。自己評価が低く、「自分がモテるはずがない」という前提で行動するため、堂々とした振る舞いができず、恋のチャンスがあっても自ら逃してしまうことがあります。
消極的
過去に恋愛の失敗や拒絶の体験をしている人は、「もう二度と傷つきたくない」「告白を断られて恥をかきたくない」など恐れの気持ちが強いです。そのため、積極的になれず自分から女性にアプローチしないため、恋愛のチャンスが生まれにくいでしょう。
「自分には愛される価値はない」と思い込んで、恋愛に前向きになれず行動を制限してしまうこともあります。
外見に気を使っていない
自分は恋愛と無縁だと思っているため、服装に気を使わない、髪がボサボサ、肌が荒れているなど、清潔感を意識せず、身だしなみに無頓着になってしまいがちです。自己評価の低さから「どうせ何をしても変わらない」という諦めが強くなり、外見に気を使うモチベーションが低下してしまうのです。
過去に外見を磨く努力をしたにもかかわらず、恋愛が成就しなかった経験があり、「どうせまた失敗する」と、自分磨きの無意味さを感じるケースもあります。
コミュニケーションが苦手
話す時に緊張しすぎて会話が続かない、相手の話を聞かずに自分のことばかり話すなど、コミュニケーションが苦手なことも特徴の一つです。自信のなさや過去の失敗体験が影響しているだけでなく、恋愛経験が少ないため、話題の選び方や相づち、リアクションをどうとればいいのか分からないことも要因となっています。
「何を話したら好かれるのか」と正解を探すことばかり考えてしまう人もいます。「失敗をして恥をかきたくない」と思いすぎるあまりリラックスできず、ぎこちない会話になってしまうのです。
高い理想を求めてしまう
現実的でないほど高い理想を抱いてしまい、実際の恋愛に挑戦しない理由をつくってしまうことがあります。これは、「挑戦して失敗するより、最初から手の届かない理想を追う方が安全」という無意識の自己防衛の心理が働くためです。
また恋愛経験が少ない場合、恋愛に対するイメージが映画・アニメ・SNSなどの影響を強く受けることがあります。「恋愛は完璧でロマンチックなものであるべき」というイメージを持ちやすくなり、その結果、現実の恋愛に対して理想とのギャップを感じ、身近な女性に興味を持ちにくくなるのです。
「ハイスペックしかモテない」と決め付けている
顔が良い、高収入、コミュ力が高いなど、特別な才能がないとモテないと思い込んでいて、「自分にはそんな才能はない=モテない」と決め付けて恋愛から遠ざかろうとします。すると、それ以外の要素、例えば思いやりや誠実さ、優しさなどの長所が自分にあっても見落としてしまうことがあります。
また、恋愛を競争と捉えてしまい、「モテる男=勝ち組」、「モテない自分=負け組」だと感じて、「どうせ勝ち組になれないなら努力しても無駄」と可能性を自ら閉じてしまう人もいます。
「非モテ」を脱却する方法

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「自分は一生非モテかもしれない」と悩む人も多いかもしれません。しかし、その状況から抜け出すことは十分に可能です。ここからは、非モテから脱却する方法を解説します。
自信をつける
自信のつけ方はさまざまです。まずは、自分の長所を書き出してみましょう。「友人から信頼されている」「責任感を持って仕事をしている」など、恋愛以外の面でも構いません。自分の良いところを自覚し受け入れていくことで自信をつけてみましょう。
次に、身だしなみを整えてみましょう。服装や髪型に気を使うことで、自分を大切に扱うことの実感を積み重ねられます。また、周りからの反応が変わってきて、「自分って意外と悪くないかも」といった自信につながります。
失敗を「経験」として再評価する
「告白して振られたのは、自分がダメだからではなく、タイミングや相性が合わなかったのかもしれない」など、違う視点から自分を再評価してみましょう。「自分に魅力がない」という思い込みを手放しやすくなります。
相手の魅力を探す
自分の理想に合っているかどうかを気にするのではなく、相手の良いところや長所を見つける視点を持ちましょう。その次のステップとして、相手の素晴らしいと感じた点を直接伝えることにチャレンジできたらベストです。
最初は相手のことを恋愛対象として意識していなくても、一緒にいるうちに魅力が見えてくることも多いものです。「この人をもっとよく知ってみたい」と思って関わることを意識できるとよいでしょう。
出会いの場に積極的に参加する
趣味のイベントや習い事に参加するなど、交流の機会を増やしましょう。映画好きのサークル、読書会、朝活勉強会など、共通の話題がある場所なら自然に会話がしやすいです。
慣れてきたらマッチングアプリや婚活イベントを試すのもおすすめです。受け身ではなく自分からメッセージを送るなど、経験を積むことでコミュニケーション力も付けられます。
小さな成功体験を積む
「モテる」ではなく、「人と仲良くなる」を目標にしてみましょう。いきなり彼女をつくるのではなく、まずは異性と普通に話せるようになってみましょう。
ショップやカフェで、「おすすめは何かありますか?」など、自分から話しかけて小さなステップを達成することも自信につながります。できれば定期的に振り返り、「次はもっと自然に話したい」「何て伝えたら喜んでくれそうかな?」など改善点を意識すると、もっと良い自分になろうという意欲が湧き出てくるはずです。
一歩ずつ行動すれば、変わっていける!

出典:セキララゼクシィ
「非モテ」であることは、あなたの価値を損なうものではありません。むしろ、恋愛以外のことに時間やエネルギーを注いできたからこそ、素敵な一面がたくさんあるはずです。もしあなたが、現状を変えたいと思っているのであれば、今回紹介した脱却方法を参考にして、一歩ずつ行動していきましょう。
取材・文/NANA
【監修】
近藤あきとしさん
カウンセリングサービス所属の心理カウンセラー。失恋・浮気・片想いといった恋愛の悩みをはじめ、不倫・離婚・セックスレスなどパートナーシップの相談、親子間の葛藤など家族関係に表れる問題の解消においてクライアントから非常に高い評価を得ている。人生の問題を通して心の奥深くに眠る「本来の願い」を掘り起こし、癒やしを通して人生を切り拓く力、自己成長を力強くサポート。理論を駆使した「心理分析」と、感覚を活用する「セラピー(心理療法)」の両面で感情を癒やすことを得意とする。自身の「うつ病」の回復過程でカウンセリングと出会い、人生の転機を得てカウンセラーへ転身。その実体験に基づくアドバイスの説得力から、「うつ」に悩む本人はもとよりその家族・援助者からも支援を求める声が集まっている。また自らの経験から、ハードワーク・燃え尽きの解消へのアプローチにたけており、問題の泥沼から抜け出すサポートを提供し続けている。
オフィシャルブログ:https://kondouakitoshi.jp/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2025/2/25〜2025/2/26
有効回答数:206人(男性103人、女性103人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)