
生成AIを活用した独自機能の搭載は、昨今のスマートフォンのトレンドのひとつです。
スマートフォン向けOSのAndroidを展開するGoogleが「Googleフォト」アプリなどを通じて他メーカーでも使える機能を多く展開している一方で、スマホメーカーが独自に提供しているAI機能もあります。
例えば「OPPO」のスマートフォンでは独自の「ColorOS」にひもづく独自の機能群があります。
ここでは、OPPOのスマホで具体的にどのようなAI関連機能が使えるのかを前後編で紹介していきます。
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なお、こうしたAI機能への対応状況は、機種やOSバージョン、設定言語などによっても異なるため、ここでは機種ごとの対応状況については割愛させていただきます。
●AIクリッピング
「AIクリッピング」は、被写体を長押しすることで切り抜き画像を作成できる機能です。
写真の被写体を長押し後に表示される「コピー」や「保存」「共有」のボタンをタップして操作できます。例としては、チャット等で切り抜き画像を共有するといった操作が紹介されています。
「ファイルドック」と呼ばれるウィンドウに画像を一時的に保存しておけるため、ほかのアプリへの共有操作も容易に行いやすいのがColorOSの便利なポイントです。
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●AIベストフェイス
「AIベストフェイス」は、集合写真などで利用できる機能です。
撮影した集合写真で目を閉じてしまった人がいたら、写真アプリでその画像を表示している際に、画面右上に表示されるアイコンをタップして「AIベストフェイス」を選択することで、目を開けた状態の顔に変更できます。
ちなみに「Google Pixel」シリーズの「ベストテイク」機能だと同じ構図で複数の写真を撮る必要があるのですが、OPPOの「AIベストフェイス」にはこうした条件が記載されていないので、実際の挙動については要検証といったところ。サポートページのドキュメント(https://support.oppo.com/sa-en/answer/?aid=2178767)を海外言語でチェックすると、3人以上の顔がカメラ目線で撮影されていることと、デバイスがインターネットに接続されていること、などの条件が記載されていることは確認できます。
●AI Studio
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「AI Studio」は、個別のアプリとして提供されており、写真をベースにAIで画像生成をすることができます。
例えば、写真を元にイラスト調に変換するような操作ができるほか、服装や雰囲気を指定して人物のイメージを変換するといった操作なども可能です。
SNSなどのアイコン用に自分の写真をイラストに変更したり、見た目を少し変更したりといった用途で活用できそうです。
●AIツールボックス
「AIリプライ」「AIライター」「AIスピーカー」「AIサマリー」といったテキスト処理に関連するような機能は、「AIツールボックス」という機能にまとめられています。
リリース当初は日本語非対応でしたが、2025年3月以降に対応が予定されています。本記事執筆時点において、まだアップデート情報は見当たりませんが、そろそろ使えるようになるかもしれません。この辺りのAI機能が加わることで、OPPOのスマホのAI機能もボリュームが一気に増えます。
このようにOPPOのスマホも、上位モデルを中心に使えるAI活用の機能が充実してきています。今後、同ブランドのスマホを検討するタイミングがある場合には、その機種における対応状況をわかる範囲でチェックしてみると良いでしょう。
このほかにバッテリーの充電管理など、ユーザーが手動で操作しないようなシーンでAIが活用されている機能も多くありますが、また別の機会に取り上げたいと思います。