【競馬予想】桜花賞目前! 識者が有力視する「3歳牝馬ランキング」

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2025年04月11日 07:10  webスポルティーバ

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3歳牝馬ランキング(前編)

 3月に入ってから3歳牝馬クラシックへ向けての前哨戦、トライアル戦が次々に行なわれた。

 クラシック第1弾となるGI桜花賞(4月13日/阪神・芝1600m)と同じ舞台で行なわれ、最重要トライアルとされるGIIチューリップ賞(3月2日/阪神・芝1600m)は、クリノメイ(牝3歳/父オルフェーヴル)が勝利。GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月8日/京都・芝1600m)14着大敗からの巻き返しを見せた。

 その翌週に行なわれたGIIフィリーズレビュー(3月8日/阪神・芝1400m)では、阪神JFで4着だったショウナンザナドゥ(牝3歳/父キズナ)が快勝。前走のGIIIクイーンC(2月15日/東京・芝1600m)9着大敗から捲土重来を果たした。

 また、関東で行なわれたリステッド競走のアネモネS(3月15日/中山・芝1600m)はトワイライトシティ(牝3歳/父エピファネイア)が、GIIIフラワーC(3月22日/中山・芝1800m)はレーゼドラマ(牝3歳/父キズナ)が勝って、前者は桜花賞へ、後者はGIオークス(5月25日/東京・芝2400m)へ駒を進める予定だ。

 これらの結果を受けて、桜花賞に向かうメンバーは出そろった。そこで今回、大一番を前にしての3歳牝馬の『Sportiva オリジナル番付(※)』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、クラシックに挑む3歳牝馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

 まず5位は、5ポイントで並んだ2頭がランクイン。前回3位だったビップデイジー(牝3歳/父サトノダイヤモンド)と、GIIIきさらぎ賞(2月9日/京都・芝1800m)で牡馬相手に2着と奮闘したリンクスティップ(牝3歳/父キタサンブラック)だ。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「阪神JF2着のビップデイジー。パドックでは牛のようにのっそりと歩いて、精神的にもしっかりしており、どんな競馬にも対応できるタイプと見ていました。しかし、1番人気に推された前走のチューリップ賞では、前半から力んでしまって3着と苦杯をなめました。

(先行有利の)馬場を踏まえてポジションを取りにいく競馬をしながら、力んでしまっては意味がありません。結果、それによって最後の伸びを欠いてしまいました。

 その敗因からして、桜花賞ではスタートでソロッと出す必要がありそうです。加えて、跳びが大きく、息の長い末脚が持ち味ですから、阪神JFのようなタフな流れになることが理想でしょう。

 ついでに言うと、前半の力みが解消されるようなら、桜花賞よりもオークスのほうがパフォーマンスは上がる印象。前回のランキングからは評価を下げましたが、桜花賞、オークスでも注目の1頭であることに変わりはありません」

本誌競馬班
「リンクスティップが牡馬相手に2着と好走したきさらぎ賞で、大差の10着に敗れたウォーターガーベラ(牝3歳/父レイデオロ)がチューリップ賞で2着。その比較から、リンクスティップの評価を上げました。阪神JF組相手にも好勝負を演じてくれるのではないでしょうか」

 4位は、前回5位から1ランクアップしたブラウンラチェット(牝3歳/父キズナ)。阪神JFでは人気を裏切ってしまったが、桜花賞でのリベンジが期待されている。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「主戦のクリストフ・ルメール騎手がオーストラリア遠征のため、桜花賞では騎乗できないのですが、昨秋の同騎手のこの馬へのほれ込み具合からして、能力が高いことは間違いないと思います。

 この世代の特異な点は、阪神JFの舞台が阪神の芝外回りではなく、京都の芝外回りだったこと。京都の下り坂をこなすのは2歳馬に難しく、そこで結果を出した馬はもちろん評価できますが、それを克服できなかった馬の評価を著しく下げる必要はないと見ています。舞台が替わることで、阪神JF下位組の反撃があってもおかしくありません」

 3位にも、前回4位から1ランクアップしたエンブロイダリー(牝3歳/父アドマイヤマーズ)が入った。好メンバーが集ったGIIIクイーンC(2月15日/東京・芝1600m)を完勝し、本番を前にして一段と評価が上がっている。

土屋真光氏(フリーライター)
「個人的に3位に評価しているマピュース(牝3歳/父マインドユアビスケッツ)をクイーンCで完封。追い出してからのしっかりした伸びを見て、桜花賞でもかなり期待できると思いました。

 半兄ゼーゼマンは「未完の大器」と称されたまま引退。ただ、その能力はこの馬に引き継がれていると考えます。

 桜花賞では、名手ジョアン・モレイラ騎手が新馬戦以来の騎乗となるのも楽しみ。母ロッテンマイヤーは2000m戦を勝っており、桜花賞の内容次第ではオークスでも上位争いに絡んでくるのではないでしょうか」

(つづく)◆桜花賞で頂点に立つ可能性が最も高いのは?>>

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